フェミニストといっても、真っ当に差別を憂う人間からただ不快なものを叩きたい人間まで千差万別なのだ。しかし最近は後者のミサンドリーな印象が強くなりすぎて、「フェミ」はもはや過激な人種と思われてしまっている。
「フェミニストは○○だ!」なんて言っても、主語がデカすぎるカテゴリーなので該当するのは一部の人間なのに、その一部がフェミニストの定義のようになってしまっていて悲しい。過激なフェミニストと過激なアンチフェミニストが、対立と憎しみ合いを続けた結果、本来の定義が捻じ曲がってしまった。
北米のリベラルな地域では若者も社会人も気軽にフェミニストを名乗るけど、日本では特殊な思想のように思われているので名乗りづらい。フェミニストの定義が世界と日本で解離してしまっている気がする。
正直、フェミニズムという名前が女性主体・女性中心的な印象を与えてしまうのは今後の課題だと思う。男女同権がまるで無かった時代には、女性解放思想=男女同権思想だったのでこれで良かったのだが、格差解消や性犯罪・セクハラの糾弾が一般に浸透した今となっては女性優位な印象を生んでしまっても仕方ない。男性要素も含めた名称に変えられるなら変えたほうがいいのかもしれない。どんな名称になっても、本来の目的が大事なので。
フェミニストの定義が世界と日本で解離してしまっている気がする 定義だけじゃなくて実態も乖離してる気がする