なわとび:601回
しずく回、良かったけど、これは結局なんの話だったんだろうという疑問も残ったので少し整理したい
しずくは結局どうしてスクールアイドルをやりたいのか、あるいはなぜ演劇がやりたいのか、みたいなところがよく見えない感じがあるのだけれど、もしかしたらそれは問いの立て方が違うのかもしれない
虹ヶ咲では、基本的にスクールアイドルであるということは何ら特別なことではなく、スクールアイドルになるための門戸は常に誰にでも開かれている
さらにラブライブという目標を掲げないことを選択した虹ヶ咲ではファンや観客の存在は極めて希薄で、他者から評価されるアイドルという要素が極めて薄い
そうした中で登場人物たちはスクールアイドルという非日常的なものを含んだ経験を通して自己実現を果たしていく
プリキュアに憧れた女の子が自分もプリキュアになるといって実際になってしまうくらいのカジュアルさが虹ヶ咲のスクールアイドルにはあるように感じる
部活なんて、やってみたいからやるくらいのもので、そこに特別な理由なんてそんなに必要ないのかもしれない
しずくにしてもやりたかったから演劇とスクールアイドルをやっているだけで、別段そこで本当の自分を出したいとかは考えてはいない(少なくとも表面上は)
今回の話は演劇部長のしずくに対する期待から始まっているので、全ては部長の愛の重さがもたらした出来事とも言える
いやまあ黒しずくの本心を出したいという思いを部長が汲み取って導いたみたいな見方が正当なのかもしれないけど、でも黒しずくって部長の欲望の権化じゃん?(個人の見解です)
そんなふうにいろいろ考えると我々は今回しずくとひとつになりたい部長の性癖を見せられていただけなのではないかという気がしてきてしまうな