10数年前の若い頃ならともかく、一般道で120キロ出して一発免停になっても
(そうなんだふーん)くらいの反応しか出来なくなっていた今の自分なら動じないと思っていたのに
いざ動かぬデブを見たら、ドラマやアニメでよくある後退りをしていた。
ジリジリと下がりながら「嘘……だろ」みたいなアレ。
その場で脱いだと思われる上着、雑に脱ぎ捨ててある両靴、遺書は無く
その先には、シャツがめくれてだらしない腹が出た、いかにもといった感じの男が
ネットで有名なヤムチャの例のシーンのような状態で倒れていた。
仕事中の出来事だったのでその日の作業が本当に辛かった。結果的に誰にも迷惑をかけてはいないが
しょうもないミスしまくって帰るのが遅くなった。胸は一日中苦しかったし、翌日も同じ場所を通らなきゃいけないと思うと休みたくなった。
その日職場に戻ってその話を仲間に話したら、ゲラゲラ笑いながら「マジかよぉ~~」「なんで財布盗らねぇんだよぉ」「女???ホカホカのパンツ盗んどけよなぁ」
って言われた。なんてお気楽で無神経な奴らだよって思ったけど、その時ばかりはその能天気ぶりがとても嬉しかった。
内心動揺しっぱなしだったので笑い飛ばしてくれた方が気が紛れる。本当にありがたかった。
この一件で自殺は本当に他人に迷惑をかける行為と初めて知った。数年前まで自分も迷惑をかけずに投身したいと考えていた人間だったので
その時になったら消滅集落で首を吊ろうと決めました。
ヤムチャメチャクチャ
同じ会社の人が落ちたってこと??? 全くの他人でないとしたらそれもきついかもしれん