と、
「漫画家を目指して実際に行動できるのはごく限られた人数だけなんだ。君はその数少ない選ばれし才能ある人間なんだよ!」
と言う人と、
「漫画家なんて掃いて捨てるほどいる。それだけで食っていけるほど現実は甘くないよ」
と言う人がいる。
どっちも正しいと思う。
漫画家は、農家やエンジニアといった仕事と比べたらそりゃあ人数少ない希少な職業だけど、それでも「市場に求められてる漫画家の数」に比べれば掃いて捨てるほど多い。
ありがたいことに最近担当編集が付いて、一緒に仕事をしはじめている。
けど、会社勤の間を縫って漫画書くのすごくしんどくてつらい。会社を辞めて漫画一本に専念したい。
でもそれは博打みたいなもんで、そう簡単にすてられるものじゃないんだ。福利厚生とか社会保険とか有給休暇とか固定給は。
それに、漫画家になる人はこうやって、みんながこの辛さを乗り越えてるのに、自分だけ乗り越えられなかったらこの先だってきっと売れることなんかできないだろう。
そう言う認知があって、どうしたら楽になれるのかわからないでいる。ずるずるとこんなところまで来てしまった。
もっと楽に暮らしたい。1日に15時間も、それも何ヶ月も休みなく働きたくない。(現状がそれだ)
漫画家のためのマネジメント会社みたいなのがあって、そこでは採用に通った卵からベテランまでの漫画家が、固定給が貰えて、社会保険に加入できて、原稿料以外の作業(プロットやネーム作成)にも賃金が発生すればいいのに。