■サイゼリヤの注文システム、正直よくない

合理化に定評があるサイゼリヤだが、記号注文方式は現時点では失敗だと思う。

理由

• 客はメニュー名→記号、店員は記号→メニュー名、と2度の変換処理を行うため、誤りの原因になる。
• 紙やペンを受け渡すため、接触の機会はむしろ増える。
• 店員がメニュー名の読み上げを行うため、飛沫感染リスクの低減としては不完全である。
• 注文の度に店員を呼ぶ必要があるため、店員の作業効率は従来式と比べ改善しない。
• 注文の度に紙を消費するため、環境保護の観点から非難の対象になる。

よく「タブレット式にしたらいい」という意見もあるが

テーブル数に比例した端末購入費用が掛かり、しかも新規出店するにも買い増す必要があり初期投資が大きい。

ということを考えると、タブレットに手を出さない判断自体は正しいと思う。

費用対効果を考えると、マクドナルドのようなモバイルオーダーが良いのではと思う。

メリット

• 客が所持している端末を使うため、初期投資を抑えることができる。
• 物の受け渡しがないため、接触感染リスクの低減になる。
• 店員と客の両方が声を出さないため、飛沫感染リスクの低減になる。
• 注文の度に店員を呼ばなくて済むため、店員の作業効率の向上になる。

デメリット

• どのみちソフトウェアの開発費用はかかる。
• 端末購入費用に比べればはるかに小さいとはいえ、テーブルにQRコードを貼る費用はかかる。
• 視覚障害者には優しくない。（これは紙式・備え付けタブレット式でも共通するが）
• 客のスマホ所持率が低い店舗では効果が薄くなる。（持っていない・使い方が難しい場合は従来式で注文を取る前提）

もっとも、最近のスマホの普及は著しく、高齢者でも持っている人が増えていることを考えれば、客の大半は持っているだろうしあまり影響はないと思う。

また、2人以上で来店する場合、その中の1人でも持っていれば利用可能であること考えれば悪くはなさそう。

Permalink | 記事への反応(1) | 18:51

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