奴隷とか獣人の猫耳とか魔族とか、そこら辺の個々の設定に大きな意味があるわけではない
当たり前だが、別に「奴隷」という属性が良いんだよというフェチでもって人気を獲得しているわけではない
中には『奴隷との生活』あたりまで突っ込んじゃう人もいるのだろうが、そこまで行ってしまうと、もはやオタク向けという括りですら万人向けではなくなる
そういうことではない
オタク向け作品のメインキャラというのは昔から「そうでなくてはならない」ということだ
主人公と同じ目線でなければならないから、ヒロインも世間知らずで外の世界のことには無知でなければならない
行動を共にする必然性がないと困るので、運命的な出会いがなければならない
奴隷とか獣人とかの設定は、あくまでそのための理由付けのひとつに過ぎない
この手の作品ではよく、アクの強いサブキャラの方が圧倒的に人気になることも結構多い
そのうち作者や運営の側もそういう人気キャラをスピンオフやらイベントやらで徐々に押し出すようになり、当初のメインキャラは空気になることも少なくない
だがそれにしてもきちんと段階を踏んで空気を読んでの話だ
メインのストーリーで常に顔を合わせなければならないのがそういう奴だといろいろヤバい
作品の顔であるメインキャラがヘイトを買っては作品自体を投げられてしまう
ボクが他の推しキャラに目移りすることはあっても、メインキャラだけはボクを絶対に裏切らないという、なんとも都合のいい確証が必要なわけだ
例え空気になることがあっても、狂気じみたスピンオフで変な設定がつくことがあっても、とにかく本編でのっけから毒があったらまずいのだ
メインヒロインって最大公約数的なキャラ付けが多いね