今、プログラミング界隈ではmaster/slaveやblacklist/whitelistのような、ある文化的背景を持つ人にとっては差別的表現になりうるモノの表現を変えようという動きになっている。代案としては色々あり、例えばmaster/slaveはprimary/secondary、blacklistはblocklistというふうに変更しようという案が出ている。
正直言葉狩りや言葉遊びの域を出ないという心情が大きいのだが、ナチュラルに差別に怯える人々や、ナチュラルに無自覚に差別をしてしまっている我々の意識は変えないといけないというのも理解できるので、プログラミングがBLMに関係ないと言い切る勇気は俺にはない。
というわけで本題なのだが、「〇〇という言葉/作法は、××という意味に捉えられますので、〇〇は不適切です」という理屈と軟膏は何にでもくっつくことを実践し生業としていると言えばマナー講師であるのだが、これがプログラミング界隈に進出してくる気がする。近い将来、ソースコードに意図せずうっかり差別的表現を使ってしまい訴訟されるリスクをヘッジするために、プロのマナー講師による講習、ソースコード監修が必要になるかも知れん。俺は悔しいぜ。マナー講師が俺の書いたプログラムにダメ出しして、プルリクにmanner_ violationとタグがつけられてマージ拒否される未来を想像したらよ。それをされるくらいならIPAの高度技術者試験に「プログラミングマナー技術者試験」なるものが追加して欲しいのだが。俺は死ぬ気で取るぜ。マナー講師に命令されるくらいなら、俺がマナー講師になるって言ってんだ。