町中が妙にそわそわして、人同士の警戒心が目に見えるようになってきた時の話。
みんな大変なんだよ。
自分にできることなんてないから、せめてできるだけ誰にでもやさしくしようって心に決めていた。
そんなとき、自転車の前後に小さな子供を乗せて、必死に傘で子供が濡れないようにフラフラと走っているパパさんが横の道から飛び出してきた。
いつもならあぶないだろってイラッとするところだけど、きっと事情があるに違いない。
もしかしたらいつもは奥様が送迎しているのに、コロナが影響して急遽パパさんが代わりに送り届けているから不慣れなのかもしれない。
みんな大変なんだ。快く道を譲ろう。
そう思って歩道の隅に避けた。
別に見返りを求めていたわけではない。だって、みんな大変なんだ。
災害はときに人を優しくする。そういういいところだけ目を向けていれば、災害だってそんなに悪いものじゃないかもしれない。
そう思ってしばらく道を進むと先程のパパさんと子どもたちが自転車を降りて歩道に並んでいる。
何をしてるんだろう?
と思った直後、後ろから追い抜いていったのは、ここいらでは名のしれたバイリンガル幼稚園の送迎バス。
は?お前らセレブかよ
まじでクソッタレ。
こっちは明日の生活さえどうなるかわからんっていうのに優雅なご身分じゃないか。
一瞬で腹の中がグツった。
共働きで必死に稼いで、高倍率だけど融通の効く保育園とかに焦って送り届けるところじゃなかったのかよ。
長い
うんち
この返信はミソジニー(女性や女性が活躍する文化・"女性的な"感情を抑え込まない表現・"女々しい"性格…などを嫌がる気質)を抱えた人がしているので、特に気にする必要はないですよ...
在〇コリアンさんぽい
在宅こどおじさんぽーーー