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出産を控えた夫婦がテンション上がって「自分たちの子を"かしこくて勇気ある子ども"に育てよう」って盛り上がるんだけど、その"かしこくて勇気ある子ども"の代表格として見ていたマララ・ユスフザイさんが銃撃されたのを見て混乱してしまう…みたいな話
この話にはなんというかマジで親のエゴしか感じない いや、人間なんて完全にエゴで動いてるわけだしそこを咎めるのはナイーブすぎると思うんだけど、やっぱり「人の親」になる以上は多少の利他性みたいなものを持っててほしいんだよな
自分たちの理想の子供が理不尽に襲撃されて死ぬのは嫌!っていうのは分かるんだけど、じゃあ自分たちの子供が受験戦争+40年のハードな労働に確実に苦しんで、病気とか事故で死ぬってことについてはどう思ってんだろう
人生に苦しみはつきものだし、特にこの新自由主義の世の中やる気がない人間に生まれつくと本当に一生ただただ苦しくてつらいだけって感じで、「かしこくて勇気ある」ことなんて求められちゃあマジでやってられないと思うんだけどな
この世に勝手に産み落とした存在に対して「かしこくて勇気ある」ことを求めることそのものが相当(下手したら銃撃より)暴力的じゃないか?
この漫画わりと共感を得てるらしくて俺はそれが本当に怖い みんなやる気をたっぷり持って生まれてきて楽しく生きてるから生まれつきのクズの存在なんて視界に入らないんだろうな