タイトル通り、イキリおじさんにケンカ売られたので即決購入してしまった話。
・登場人物
イキリおじさん:50代くらいの男性。茶系コートを着た疲れたサラリーマンな風貌。
・場所
・時間
昼過ぎの眠たくなる頃
・前提条件
ちなみに内側にはすでに数人並んでいた。
・本題
乗換駅なので乗降客はともに多い。
私は変わらずスマホをいじりながら、人波が途切れるのを待つ。
おじさんは知らなかったのかもしれないが、電車に乗るときは降りる人が優先だ。
その次に待機列内側の人が乗り込み始める。
私が居る待機列外側はその次だ。
降りる人たちが落ち着き始め、待機列内側の人たちが乗り込み始めるのを確認しながら、電車に乗り込もうとしたそのときだ。
おじさん『○%@&いじりながら、*#@△$てんじゃねぇ!』
内容は一切聞き取れなかったが、その声に顔を上げると、自撮りアプリの補正でも入ってるのか?と思ってしまうほど目をかっ開いたおじさんと視線がかち合った。
おじさん『さっさと乗れ#✕%@、スマホ*&□#』
なるほど。
私はそのままおじさんから一切視線を外さず、舌打ちを繰り返しながら近付く。
てめーは俺を怒らせた
座席前の吊り革に収まったおじさんのすぐ隣に陣取り、視線を外さず問うた。
『言えるよ』
『ある』
「へぇ〜? 本当に?」
ほとんど鼻で笑いながら言う私に、おじさんは急に顔をそむける。
そして、さっきまでの威勢はどこへやらの優しい声になって、
『ね、でもね、そういうマナーとか気を付けたほうがいいですよ』
「ソーデスネー(笑)」
もうおじさんに戦意はなさそうだったので、私はスマホへ視線を戻した――――
改めて付記するが、スマホをしているとはいえ私はそれなりに周りを確認していたし、
そもそも待機列内側の人たちどころか、降りる人もまだ少し居たタイミングで私は動き始めている。
都会ではよくよく見かけるスマホに魂を吸われたテンプレ若者の動きだ。
これに難癖を付けるなら、他の歩きスマホ人間全員にすれ違いざま難癖を付けて然るべきである。
おじさんがこれに懲りて、自分より弱そうな(に見える)相手(男女問わず)に対する自分の憂さ晴らし公開オ○ニー難癖付けをすることがなくなることを願いたい。
フェミさん「『他の人もやってるのに自分だけズルい』というのは通りませんよ!」
うんち
> スマホをしているとはいえ私はそれなりに周りを確認していたし、 歩きスマホで人に迷惑をかけがちな人間は、みんなそう言うんだ。 「それなりに確認していたつもりなのに」と...