田舎の宿命として、子どもは学齢期が終わるとみんな街を出て都会へ行ってしまう。若い人は少ない。
介護サービスを提供する事業所は少ない。都会のほうが選択肢は多くサービス量も厚い。
行方不明者が出た場合、ところによって異なるが、捜索願を出すと地元の消防団が期間限定で捜索活動をしてくれる場合がある。
消防団なので、団員は一般人だ。みんな平時は他の仕事をしている。
若い人が少ないというのもあり、団員は減少している。国は消防団の強化策を打ち出しているが、効果はない。新しいが使い勝手の悪い可搬ポンプ車や使いもしない小道具類が届いたくらいか。強化策を敷くからには団の数を減らすわけにはいかず、統廃合で体制維持を図ることすら許されない。
そもそも団の運営は綱渡りだ。人が入れ替わらないから組織は硬直し、年長者は威張り散らして団員を恫喝し酒を強要する。仕方ないから下は上を持ち上げ褒めちぎり、繰り返すうちに疲弊する。田舎に残った若い人も消防団を嫌うが、付き合いとして入らないわけにはいかない。村八分にされる。これぞパワハラ以外の何なのか。
認知症の高齢者が行方不明になるたび、みんな仕事を休み、農作業を放り出し、漁をあきらめて捜索に出る。
これから先、出動の機会はますます増えるだろう。そして出られる人は減り続ける。
凍てつく寒空の下、いろいろなものが削れている。
まあ最後には誰もいなくなるから いま一抜けしてもいいんじゃね?
消防団にいるような田舎者でも文字打てるんだな初めて知った
全員認知症の村ないんかな あれば過疎化に悩む他地域にとっても参考になる 逆に全員シャキッとした健康長寿の村ならあるかもだけど真似できひん
在郷軍人会が恩給を得るための証言をする代わりに忠義を尽くせと脅迫で消防団を支えていた時代はもう要らない