SNSで気になったことがある。ある男性が若くして妻と死別し、それを大変に悲しんでいる内容を死別してからずっと発信している。
私はその男性の事を全く知らないが、ふと目に留まった時にはなんと気の毒なことだろう、とおもった。そしてその発信をさかのぼって死別の理由を見てみた。
要は病院で処方された睡眠薬や向精神薬といった薬剤の過剰摂取による衰弱が原因であるとの事だった。妻が日常的にこういった薬物の本来の用途と異なる使い方をしていたのを旦那である男性は知っていたようだった。
この理由を知った時、私は違和感を感じた。もちろん、若くして人がなくなる事は悲しいことで、パートナーの事となればドン底まで精神がやられるのはよくわかる。
しかし、だ。私は何ら社会的な規範に不満を感じない凡人であるために、旦那は妻の死の原因を取り除くことができなかったのだろうか・・・と考えてしまう。
妻が薬剤のオーバードースを快楽目的でしていることを知っていて放置していたなら、突然死という結果が生じる可能性を黙認していたことにはならないのだろうか?
私はこの男性が悲しんでいる様子を同情と疑念のいりまじった気持ちで見つめざるを得ない。
危険性を知らずに放置した結果を、この男性は悲しむ事ができる権利(というと言葉が強いかもしれないが、悲しむ妥当性が、)あるのだろうかと考えてしまう。
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