2019-09-20

周回遅れの彼方のアストラどくしょかんそうぶん

■よかったところ

・短くまとまっているところ。

  単行本5巻で綺麗に完結しているところ。変な引きみたいなのはなくてスピンオフとかもなさそう。

マンガとして凄く読みやすい。

  マンガでもいうのかな。変な用語とかなくてリーダビティが非常に高い。

・終盤の展開

  このあと散々文句言うので嘘くさいけどやはり終盤の展開。

  本来予定していた読者以外も引き込んだ技量はやはり特筆すべきものかと。

■俺が気に入らなかったところ

・背景説明の不親切さ

   背景のほとんど描写されないSF作品で、無条件に未来地球の話と思う人ってどのくらいいるかなあ。

   俺は地球によく似たパラレルワールド程度に想定していたので、例の大ネタ部分も驚く所?とおもってしまった。

   ほかに武器使用世界的に強く忌避されている点があまり描写されない点とかコールドスリープ装置の扱いとかそこどうなってんのみたいなところが思いのほか多かったり。

   ワームホール装置に関しても存在してはいけない禁断のテクノロジーなわけで、ほかの連中はともかくザックはなにかしら反応するべきなのではとか。

ミステリとして犯人特定が恐らく不可能な点

犯人が当初は自分もろとも皆殺しにしようとした点、そこから心変わりして自分+1で生き残ろうとした点とかの予想がほぼ不可能であったりとか。ザックあたりが突然俺が犯人ですとか言い始めても成立しないですかねこれ。

アナグラムのダサさ

 これは完全に俺の好みの問題だけど、惑星名前とかアリエスとかアナグラムの使い方がダサすぎませんかね。

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