2019-08-12

死後の世界の有無と“優しい嘘”

例の、死に瀕した少女無神論者(?)のピエロのあれを読んでから、考えている

“優しい嘘”が許容される条件は何だろうか

自分としては、以下の二つが大事だなと思った

 

 ① 後でそれが嘘だったとばれる事がない

 ② その嘘によって相手マイナスのことが起きたり、選択肢を奪ったりしない

 

たとえば癌患者に、謎の水を万能薬のように言って渡すことは、結局治らなくて後で①に反するようになるし

その上もし病院での治療を妨げるような言葉もついていたら、②にも反するからダメ

(ただし、実は患者本人が薄々事実に気づいていながら、それでも安寧のために謎水を求めるような場合はあって、そういうケースでは完全否定はしがたい)

 

サンタがいるという嘘も、①に反するので個人的にはナシなのだが、

あれはあまりにも普及しすぎて一種通過儀礼みたいになっており、嘘がばれた後のフォロー体制がそれなりに世の中で出来上がっているとも感じる

 

で、死に行く子供の話だ

この場合あの世が本当は存在せず、死んだら意識が消えるだけと思っている者にとっては、迷う余地ほとんどない

だが、あの世実在すると信じていたら? 適当なことを言ったら死後に嘘だとばれて、①に反することになるのではないか

さらに加えて、間違ったあの世像を信じたら地獄に落ちる、というような教義を信じていたら? 嘘を教えるのは②にも反する

まり、神や死後の世界を心から信じる者にとっては、死に瀕した子供と言えども(自らの信じる)本当のことを伝えるのが、最も親切ということになるのかもしれない

 

から、あのピエロの回答は、そういう意味でとても無神論者的なのかなと思った

質問者は、自分宗教的立ち位置を表明したうえで、自分なら同じ質問にどう答えるか教えてほしいよね

  • まあ、死んだら無だと(自分は)確信しているのなら、死ぬ間際の人間が何を信じていようが同じなわけで、そいつに都合のいい嘘を教えることに何の問題もないという結論になっちゃ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん