2月の上旬、仕事で限界を感じ、月曜日になる前の休日の間に精神科に行って、うつ病と診断された。
医師からは特にアドバイスも行動指示もされず、飲まない睡眠導入剤だけ処方してもらい、診断書の封筒を手に入れた。
以前の所属部署の仲間たちと飲みに行こうと誘われた約束の日だった。
くだらない話をしてお酒を飲みながら騒いだりしつつ、まるで自分ごとのように脳をフル回転して、私のことを考えて話をしてくれる人たちに囲まれていた。
時には身内が引きこもっていた暗い家庭事情の話を明かしながら、その人が復帰した話をしてくれたり。
「もっと人に迷惑をかけてもいい」という言葉をかけてくれたり。
そんな言葉に触れて、自然と元の仲間たちを仕事をしたいと願うようになった。
復帰すると約束したその人たちとの約束したことも守りたいし、逃げずにそうしたいと思えるようになった。
休んでる間、年老いた親の通院を共にしたり、家族と向き合うこともできたけど、
仕事がないと無限に何も残らない自分の空虚の大きさに気づいたような気がする。
昨日たくさん話して飲んでくれた人たちに感謝したい。
空っぽになりそうな自分を責めずに、そっと見守ってくれていた母にも感謝したい。
誰かの役に立って、自分が存在する居場所をそっと大切にして生きていきたい。
そう思って立ち上がろうと思える自分は、まだ幸せな方だと思う。
それができずに闇を抱えた誰かは、関わりの無い他人を殺めて苦しめてから自ら命を絶つかもしれない。
それができずに闇を抱えた誰かは、他人に迷惑がかからないように親に命を絶たれるかもしれない。