2019-06-25

らんまハーレム問題、あるいは「ハーレムもの」の三つの定義について

「らんま1/2」をハーレムもの漫画と捉えていいのかどうか問題: 不倒城

ハーレムもの」には三つの定義があると思われる。

  1. 主人公好意を寄せるヒロイン複数人(三人以上)いる
  2. 主人公恋人候補となるヒロイン複数人いる
  3. 主人公複数ヒロインと同時に関係を結んでいる

【1】は「主人公好意がどこに向いているか」を問わずヒロインの数だけを見る。

【2】は「どのヒロイン主人公とくっつくか分からない」すなわち「ヒロインレース状態を指す。

【3】はいわゆる「ハーレムエンド」などである

まず原義から言えば、ハーレムとは後宮意味するのだから、【3】を指すものである

ハレムとは - Weblio辞書

そこから転じて「ハーレム状態」などと言うとき、それは概ね【1】を指すものであろう。

「ハーレム状態(ハーレムじょうたい)」の意味や使い方 Weblio辞書

これらと比べると【2】は由来が不明で、わりあい新しい用法なのではないかと思われる。

そもラブコメには『うる星やつら』や『ああっ女神さまっ』のように最初からメインヒロインが確定しているものと、

みゆき』や『きまぐれオレンジ☆ロード』のようにダブルヒロイン三角関係を描くものとがある。

このダブルヒロイン系の「主人公がどちらを選ぶか分からない」という不確定要素を含むラブコメが、

天地無用!』などを経て「多角関係」化し、ジャンルとして確立されたものが【2】と思われるが、

既に指摘されているとおり、

ハーレムものの中には『ラブひな』や『化物語』のようにメインヒロインがはっきりした作品存在する。

すなわち「メインヒロイン最初から決まっているかどうか」はハーレムものとは無関係な切り分けなのである

記事ブコメを見ると「主人公に男の恋敵がいない」などをハーレムの条件に挙げている人がいるが、

やはり一般ハーレムものとみなされている作品にも男の恋敵は登場するのであって、

こうした謎条件は「ハーレムもの」をゲリマンダー的に定義するためのレッテル貼りという感じがする。

ハーレムもの」の定義をするにあたって、各人の謎条件を考慮するとしたら収拾がつかなくなるだろう。

よって「ハーレムもの」の定義シンプルに【1】と【3】を採用すべきだと考える。

さらに言うなら【3】の数は少ないので慣用的には【1】を基本として差し支えないだろうと思う)

  • 何が「問題」なのかわかんないんだけど、らんまがハーレムものかどうかって話であってる? 関係ないけど、高橋留美子先生がまたサンデーで新作書いてるって知ってびびってる、あの...

    • アレンジ作品とか含めたら実は手塚治虫より石ノ森章太郎の方が多いんじゃないか

      • テレビアニメ化だとたぶん石ノ森章太郎の方が多いと思うけど単発のアニメ映画化とかOVA含めると手塚治虫の方が多そう

    • 複数の作品がテレビアニメ化された原作者の一覧とは (フクスウノサクヒンガテレビアニメカサレタゲンサクシャノイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 手塚を抜くなら藤子不二雄...

    • 眼の前にある板をなんだとおもってるの https://matome.naver.jp/odai/2142956513359776001  たぶん藤子不二雄

    • あだち充 原作でいいならキバヤシ でも高橋留美子は一本一本長いから超えてる感はない 映像化が多い作家で自分が好きなのは森本梢子

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