見始めて思ったのは、出演している役者さんの表情がよく見えない、ということだ。
誕生パーティの準備で飾り付けや料理をする女性が出ているのだが、手暗がりだったり、
窓の外の光で白飛びしてたりして、役者の演技・表情が見えにくいのだ。
せっかくかわいい表情をしているのになんともったいないことか。
こういうのふつう照明とかレフ板とかつかって光をあてるものではないのか。
動画前半はそういう思いで見ていた。
しかし、誕生日を迎える男が帰宅するところまで話が進んだとき、俺は気づいたのだ。
いや、思い出したといったほうが良い。俺はこういう感じの動画を見たことがある。
それも1本や2本ではない。何十何百のオーダーで。
しかも本数みているわりには、早送りしたり飛ばしたりしている部分だ。
ヤマカンごめん、俺はやっぱり見すぎだったよ。アダルトビデオの。
帰宅した男の姿はフレーム内に入らない、ただ右手の先が画面の端にあるだけである。
カメラは、男の頭があるだろう位置に固定される。こ、これははめどりというやつ!
そこから逆算すると、これまでのシーンはアダルトビデオの前説に頻出する小芝居、
そう考えると前半で役者さんの表情がよく見えなかった理由にも納得がいく。
この上で、出演している役者さんの魅力を全力でフィルムに反映しようものなら、
アダルトビデオや、グラビアアイドルのイメージビデオと同じフィールドに立つことになる。
もちろんAVの99%はクズなのだが、残りの1%には、主に素材(天然)や、素材(人工)の魅力で
ぶっちぎりで見る者の心を奪っていく前説があったりするのだ。
そことの勝負を回避し、差別化するためにあえて表情をよく見えないようにしている。
そうとしか思えない。
まあ、そこが納得できても「差別化してどこのフィールドに行ったのか」は
見終わってなおよくわからないのだけどね。