2019-03-04

anond:20190304111934

第一章『関係記述する方法としての「基準」とその基準からの「指定」』

このベーシックイングリッシュ分析においては、「基準」とその基準からの「指定」という概念が、フローチャートの他に重要ものとして出てくる。なぜか。

それは自然言語においては下の図のような統語法則が使われるからで、そのままで単語AとBの関係記述する際に、図の通りで、集合論的にどちらかがどちらかを直接的あるいは間接的に含むという風にしか記述できない。(木構造は、ただ何が何を含んでいるかを表しているという意味で、集合論を線で表したものしか無い)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8#/media/File:Kafka_English_tree.jpg

※この英語の図では動詞主語を含んでいて、また「monstrous verminous bug」が「a」を含んでいると解釈されているが、事実として『主語動詞を含んでいて、またaがbugを含んでいる』と解釈するのも意味的には可能な文で、私は後者採用している。「monstrous verminous bug」は一語として認識されていると考えている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8#/media/File:Kafkaj.jpg

wikipedia「主要部」から引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8#%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8%E5%85%88%E5%B0%8E%E5%9E%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%A8%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8%E7%B5%82%E7%AB%AF%E5%9E%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E

そこで必要になるのが「基準」とその基準からの「指定」で、ある単語基準に他の単語指定するということによって、二つの単語関係が様々に記述できるようになる。

例えばAとBが隣り合っていることを記述したいとする。記述する方法自由に設定できるならば、「A B」と記述すれば良い。これなら「右」という単語も「左」という単語必要無い。

ただ自然言語においては、これではAがBを含んでいるということになってしまう(あるいはBがAを含んでいるということになってしまう)。そこで、Aを基準にすればBが右にあり、Bを基準にすればAが左にある、というような記述方法必要になる。

(ちなみに「right」や「left」には、前後の他に上下必要になる。前後上下が定まって、右や左が生まれる。上下重力によって生まれていて、重力自然現象なので、この分析では「right」と「left」は考察対象外とし、付録の『本文に掲載されていない単語一覧』に掲載している。)

記事への反応 -
  • ベーシック・イングリッシュという850語で英語を言い換える体系を研究して、関係の記述についての理論を見出した。 どうせまた叩かれるんだろうが。他に発表する場所も無い。 https...

    • もはや理論がまとまるたびの恒例行事ではあるんだが、まあそうだろうと思った。 しかし人間の現状肯定のバイアスは凄まじいなというか、正しい理論があればその理論は広まっていか...

      • >> 目次 https://medium.com/@0h0n0/e3e429688456(このページ) はじめに『この文章について、フローチャートの重要性について』 第一章『関係を記述する方法としての「基準」とその基準か...

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          • 第二章『集合論』 以下、集合論、フローチャート、集合論+フローチャートは基本的に図で示す。赤が指定先、青が指定先の否定を表す。 以上だ。ここから先は図で示しているので、...

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