バックパッカーを経て北米大学院に留学し、いまはとある地方の中堅私大で教員をしている者です。
千葉大の全員留学がずいぶんと批判されているが、大学生になるまで海外にでたことがない学生はけっこういる。パスポートをとったことがない学生も。そういう学生がパスポートを作り、イミグレを通って国際線の飛行機に乗り、外貨への両替をしたりするのは、社会に出る前に経験しておくべき大切なことではないかな。
千葉大の「留学」は二週間くらいの研修的なものも含まれるらしい。ウェブサイトによると、プログラムによっては留学プログラムそのものへの参加費は大学持ちで、渡航費等を学生が負担するものもあるそうだ。その程度なら、学生が親に頼らずに自分でアルバイトしても参加できるだろう。
企業も、パスポートをとったこともない、国際線の飛行機の乗り方も知らない社員より、知ってる社員の方が使いやすいのではと思うけど、どうなんだろう。
海外経験があると言っても、パパやママとハワイや台湾のような日本語が通じるところに言ったことがあるだけとかも結構多い。そういう学生には言葉が通じないところで現地の学生と共同でなにかさせるというは大事な経験になるだろう。海外が合わないなと思ったら、海外に出ることがなさそうな仕事に就くことを目指せばいいわけだし。
うちの大学の卒業生は全員、comfortable zoneを出る経験をしています、と大学が示すのはそんなに悪くないことのように思う。
結局、不透明な費用面が問題じゃね?大学が学生側が負担する費用を明確にしてたらここまで言われない あと如実に家庭の格差が出そう。ただでさえ私学に比べて安い国立なのに、強制...