あぁうん、言いたいことは解ってる「テトリスの新作?またかよ」だろ。
だがこのエントリを読んでいる者の中には少なからずこのエントリのタイトルに共感してくれる者が居るはず。
そう、今回の新作テトリス「TETRIS EFFECT」はゲーム製作経験者が心を揺さぶられる完成度なのだ。
そもそもテトリスというゲームはゲーム製作経験者ならば一度は製作してみる定番タイトルの1つで、ベーマガ読んで写経した者やファミリーベーシックで組んでみた者、ポケコンの狭い液晶で実現してみた者、PC98で、DOSで、Palmで、Windowsでと書き切るにも困難で挙げればキリがないほどだろう。
それだけの実装例、製作者数があれば独自ルールや独自要素を組み込むことも当然の流れであり、テトリスはPONGと比肩するほど試行錯誤や様々な試みがなされているビデオゲームだと言える。シンプルだからこそここまでになった。
そんなテトリスをプロが本気になり、しっかりとライセンスを受けて発売されたのが「TETRIS EFFECT」だ。
まずはYoutubeあたりで「TETRIS EFFECT」と検索してプレイ動画を観てもらいたい。そしてその美しさに酔いしれて欲しい。
パーティクルだ、パーティクルなんだ。ゲーム製作の経験者たちならば理解してくれるだろう、すごいパーティクルだ。
学生時代のあのとき、そうシューティングゲームを作ったあの日々だよ。
如何に美しいパーティクルを描き出そうかと頭を悩ませたあの日々の未来がTETRIS EFFECTにはある。
「えっちょっと待って今のとこもう一回!もう一回見せて!」
「マジか音と同期すんのかよ?えっコントローラへの入力にも!!」
「おぉ・・・画面変移に合わせて細かく変化してる・・・すげぇ・・・」
TETRIS EFFECTをプレイしていると度々「その発想は無かった!」と感動し、そして悔しくなる。
「なんでこれ当時思いつかなかったかなぁ!」とか「いやもうちょっと行こうぜ!俺ならこうするのに!」とか次々と来る演出がかかる度に楽しくなってしまう。
わかっている。テトリスは古臭いゲームなのかも知れない。飽き飽きしたゲームシステムで今更感が強いかもしれない。
しかしそれでもTETRIS EFFECTはゲーム製作をしていた学生時代の自分を呼び起こし、若返った心に斬新さを見せてくれる良作ゲームだ。是非ともプレイして欲しい。