そりゃあ、その新しい図書館に移送したり整理したりするコストはもとより、その移送&整理コストがどれくらいだかを見積もるコスト、そして見積もったコストを市民に説明するコスト、さらにいえば説明するコストを行政責任者全員で負担を共有することの同意を取り付けるコストがなかったからでしょ?
元増田が全くそうであるように、市民はこの種のコスト負担に一切協力しないので、コスト圧縮のために本は捨てたってだけだよ。
「いいや俺は協力するね」というのだったら、増田は大学図書館が建て替えになる計画を少なくとも計画段階で察知して手回しすべきだった。市民個人が大学の更新計画を察知するコストは、行政責任者が合意を形成するコストよりも明らかに低い。
「だって行政責任者が政治をするのは仕事のうちだろ?」というのならばそれはYesだけど、同じ政治を行うにしても、この記事冒頭で上げた様々なコストを支払うよりも三万数千冊を捨てる判断をするコストのほうが遥かに安いし、それもまた政治だ。どちらの判断も違法ではない。行政担当者は違法ではない範囲内&業務責任の範囲内で、最もコストが低くなる合理的な判断を行っただけだ。
それははてブで云うところの「ライフハック」でしょう。言ってしまえば市民は彼らに、より優れた判断をするほどの報酬を支払ってはいないのだ。給料以上の仕事をしない、というのは、はてブ&増田においては善に属する価値観だったはずだよね。
図書館の蔵書3万8千冊を焼却処分したらしい。 そのこと自体については多数の方々が問題点を述べてらっしゃるので、そちらに譲る。 高知県民として腹が立つのが、この7月に県民・市民...
そりゃあ、その新しい図書館に移送したり整理したりするコストはもとより、その移送&整理コストがどれくらいだかを見積もるコスト、そして見積もったコストを市民に説明するコス...