バットマンというコンテンツはほとんど興味ないし、これがファンにとってアリなのか無しなのかとかは本当にどうでもいいんだけど
オリジナルキャラの蝙蝠衆やら猿やらの登場が唐突すぎるし、何がテーマかも感じられなかった。
こういう事を言うとよく「娯楽にテーマなんて必要ない!」ってイキるやつが出てくるけど、
テーマというのは主義主張のために必要なのではなく、作品の一貫性のために必要なのだということを知っておいてほしい。
タイムスリップものとしても、蝙蝠衆の伝承の由来は実はタイムスリップの影響で~
みたいなありがちではあるが納得の行く仕掛けがあったりするのかと思ったが、
何もなく、ただ都合よく蝙蝠男の救世主の伝説が伝わっていただけだった。
まあ肯定意見の大半もお話は雑だったけど映像が良かったみたいな意見が多いが、
その映像面に関しても、ところどころ出来の悪さを感じる部分があった。
途中でバットマンが心を入れ替えてから背景美術からテクスチャが消える=色眼鏡が取れるというような演出があったが、
直後に絵巻物や日本昔話風の作画のパートが入ってくるので演出意図が意味を成しておらず、監督は何も思わなかったのかと疑問を抱いた。
前半の2D作画によるエフェクトやモブキャラクターも品質が低く感じられたし、
例の日本昔話風のパートも、アニメーターの個性が出すぎていて(一部実写みたいな顔になってたし)、やりすぎに感じた。
でもこの程度でも絶賛されるわけだから、脚本だとか映像の質だとかそういうものはどうだっていいのかもしれない。
そんなに不満なら増田がアニメ映画作ればいいんじゃね?