バタバタと相次ぐ「あまり多くを語らない」卒業、脱退にそんなことを考えた。
考えてみれば芸能人も会社員であり、サラリーマン、雇われの身である。誰しも会社とは「多かれ少なかれ理不尽な場所」ではないか。会社や上司の悪口を言いながら酒を飲んだことがない人はいないだろうし、飲んだ勢いで「クソ!転職だ!」と転職サイトに登録した人もいるだろう。
アイドルが脱退するというと、つい私たちは本人のコメントをひっくり返してみてああでもないこうでもない、あの時の発言は…あの時の表情は…と邪智してしまうが、結局本当のことは永遠に分からない。その「本当のこと」の中に「会社員としてのアイドル」を考えると、意味深なメッセージを残して辞めていった推しの気持ちが、少しはわかるかもしれないとこんな夜中にふと思った。
だってさ、脱退・卒業ってぶっちゃけ金になるじゃん。残されたファンは泣きながら言うんだ「◯◯の分も彼ら/彼女らを応援する!」。そしてグループに物語が生まれる。オタクは結局誰しも古参になりたい。歴史が変わる瞬間を見届けて「昔はさ〜」なんて知った顔をしたがる生き物だ。
ある意味で需要と供給。そんなチャンスをがめつい運営がみすみす逃すわけないよね。結局そういうことなんじゃないかなって、ここ1週間散々泣いた後に悟った。