どんなに綺麗事を言っても最後に残るのは「皆の人気ものになってチヤホヤされた奴が正義」という悲しい現実
他人から必要とされる事は大事だろう、しかしそこにある種の勝ち負けを見出したらその時点で社会が生み出した怪物に呑み込まれてその下僕に成り下がっているだけだろう。
それが社会の奴隷たる己を自嘲する物語ならまだいいが、大抵のアイドルアニメは友達いっぱい夢いっぱいの人間こそが正義であるという生き方を肯定することしか出来ない。
その過程で多少の紆余曲折を経ても最終的には売れることこそが絶対の正義という価値観に迎合して終わる。
「勝つには手段を選ぶべき」だと語ることはある。
「勝つことの優先順位が1番でなくてもいいのではないか?」と語ることもある。
しかし「勝つことなんてどうでもいいじゃん」という話にはならない。なってもそれは脇役のストーリーであり、その物語において主題とはならない。
勝たねばならないのだ。
アイドルは。
そしてアイドルの世界で勝つということは「見てくれの良さによって他の人間から賞賛や金を捧げられる」という事にほかならない。
つまりは、作品中のあらゆる綺麗事は最終的に「※ただしイケメンに限る」へと収束していくのだ。
ブコメにあるように、ただイケはスタートライン 弱いイケメン、世渡りの下手なイケメンは振り落とされていく