カウンターに並んでるドーナツを客が自分で選びとるタイプのミスドあるじゃないですか。
家族や友だちへのちょっとした土産として時たまそこで買うんですが、
立ち寄ったのがたまたま連休中日とかでめちゃめちゃ混んでる時があります。
でも僕の後にもどんどん人が列を成していって、
僕はどんどん横へ横へ押しやられていく。
オールドファッションにエンゼルフランチ、ハニーチュロにポンデリング……忘れちゃいけないD-Popも。
懸命にいつものドーナツを確保するけど、ちゃんと目の前の品をじっくり選ぶ暇などありません。
お馴染みのドーナツ、見たことない新商品、プレーン、チョコ、ホイップ……
細かなフレーバーの違いならば間違えて取り出すときもありますよそりゃ。
愛する家族や友だちがドーナツを頬張るその笑顔が見たいから、せっせとドーナツをトレイに運ぶ。
あのやけにバネの効いたトングを使ってドーナツを掴んで運ぶのさ。
細心の注意を払わなければ、柔らかでデリケートに出来たドーナツはぐしゃぐしゃに潰れる。
ただでさえも繊細さを求めること作業を、あの忌々しく混雑した状況下では早急に行わなければならない。
だけどドーナツをいくつかトレイにのせてしまうともうそれは返却できない。
なんと言う進退両難。つまり僕は只々ドーナツを掴み取りトレイに載せ、そしてそのままレジカウンターに突っ込む他ないのだ。
レジまで来たがいいが、手持ちのデビッドカードの残高不足、クレカの不所持、現金の不所持、財布そのものを忘れる、
などして会計にとてつもなく手間取るなんてことが起きると……
そんなことは恐ろしすぎて考えたくもない。
要は今回僕が言いたかったのは、
と言うことです。