思い出すだけでも腹が立つが、誰にも言えないのでここで吐かせてほしい。
○○というのは、私と彼が知り合ったコミュニティにいる女性だ。
○○さんと彼は、私より先にコミュニティで知り合っていて仲が良く、私も○○さんは雰囲気が良くていい人なんだろうなと思っていた。
そのコーヒーカップは実際すごく可愛くて、○○さんはセンスがいいな、なんて思っていた。
それから数ヶ月後、彼が引っ越すのを機に半同棲することになった。
彼は引越しの段ボールからコーヒーカップを出して、「これ!前に見せたやつ。すごくいいよな!」なんていいながら、棚に飾った。
私も「ここに置く方がいいんじゃない?」なんていいながら、引越しの手伝いをした。
手に取ってみると、少しザラザラしており、茶色で厚みのあるカップは温かみがあって、私もすごく気に入っていた。
それから一カ月後。
彼とセックス中、彼が昔付き合ってた女の子とのセックスの話になった。私も興味半分で聞きたいと言った。
すると何人目かで、「俺さ、○○とやったことある。」という衝撃の事実が出てきた。
正直ショックだった。彼は別に悪いことしてるわけじゃない。そういう関係になったのも、私がコミュニティに入る前で、結局付き合うまでには至らなかったそうだ。
でもすごくモヤモヤした。あのコーヒーカップを私に見せてきたとき、○○さんとのことを思い出したりしていたのだろうか。私が可愛いといいながらコーヒーカップを手に取っていたときどんなことを思っていたのだろうか。そんな考えばかりが頭の中をループしていた。
自分でも意味がわからないくらい悔しくて悲しかった。ただの嫉妬だと言うことも理解している。
でもある時我慢できなくなって、正直にショックだった、なぜ今まで行ってくれなかったの?と伝えた。
すると彼からは案の定、「言う義務はないし、俺も忘れていた。全部の経験を話すことなんて出来ない。それに聞きたいと言ったのは君だ。」と帰ってきた。
私が「○○さんは私も知っている人だし」
と食い下がると、○○とはネット上で話しただけだろ、君はあの子の何を知っているの?何も知らないだろう、と一喝された。
その言葉は余計に私のメンタルを打ち砕いた。確かにそうだ。そうだけど、このモヤモヤはなんなんだ。
あのコーヒーカップさえなければ、ここまでモヤモヤすることはなかったと思う。
今まで何度もコーヒーカップを褒めた自分がすごく惨めに思えてくる。
コーヒーカップを飾るなら、一生言わないで欲しかったし、言うなら捨てて欲しかった。
コーヒーカップを目にしても、○○さんとの関係を忘れていたと言い張る彼への疑念。
彼はそのことに気づいているのかいないのか、何も言ってこない。
処分して欲しいと言えないままに一ヶ月が過ぎている。
「愛を勘違いしないでください」って言いながら叩き割れ。胸糞案件。