最近持ち込みでそういう企業の人からアドバイスとか貰ったりしたんだけど、画力の基準が何かズレてるなって思った。
あとあっちの業界はデッサンって言葉が好きみたいだけど、意味が本来のとはちょっと違う気がする。
自分はこのまま萌え絵を描くのにもデッサンやらデザインやらやっておいたら役に立つだろうと思って美大に入ったから、絵の土台はデッサン(写実描写)にある。
けどそういう技術って恐ろしく評価されないんだな。美大入る時なんかは絶対正義のデッサン力だったのに。
萌え絵みたいな絵は写実の上に成り立つ高度なデフォルメの技術なはずだが、どうもソシャとかのアドバイスとか聞いてるとそこを無視して細かい小綺麗さばかりこだわってるような感じがする。
アートとか写実とは異なる文脈で発達した分野だろうから、独自の価値基準があるんだろうけど。もはや別業界くらい。
美大来た時は教授がこぞってああいうコミックタッチのイラストを毛嫌いしてて居心地が悪かったんだけど、確かにアートな文脈にいると異様に見えるのも今なら分かる。
「そういうのは業界内でしか通用しないこと。世界では写実」と言ってたもの、今は何となくわかる。
こういうのって意外と固定観念のない非美術系のほうが順応しやすいんじゃないかって思う。
けどまあ、写実スキルあれば何でも描けるよ。自分もデッサン上手い部類ではなかったけど、陰影で描く概念さえあれば背景でも動物でもモンスターやロボでも何でも。
自分にとっては線で人を魅力的に描くことのほうがよほど時間かかるし難しいと感じる。
とはいえ。
業界でそういうことが求められてるんだったらそれに応じるまでだよネ、是非もなし。