よほどのトンマでもなければ、若者の皆勝ち組政策よりも必要な政策は「国民の精神・知的障がい者化の防止」であることは明白だ。いかに障害者化を防ぐか、いかに障碍者を健常者化させるか、これをどうにかしないと、日本は破綻してしまう。若者の知能向上ができようができまいが失敗するだけのエリート化政策のことより、大人の心配をしたほうがいい。
若者の総エリート化なんて喫緊の課題でも何でもない。だってすでに勝ち組は増えているし、どの都道府県も進学校がある(皆さんの近所にも多数あるはずだ!)のだから、夢見る子供はそこに入ればいい。
しかし、「儒教社会」に長らく慣れ親しんで麻痺しているような地域の人間や、ソビエトの人格教育だのアメリカのエリート社会に心酔する誰某達は、こういう異常な社会に気づくことができない。いずれも現状を欠片も分かっていない無知だが、こういう人間ばかりが社会に影響力を及ぼすことで日本の大人がここまでダメな現状になったことを我々は意識する必要がある。こうした構造はたかが若い世代の総エリート化に限らず、忖度社会などにもつながっている。
先進国を名乗る地域で、これほど社会意識のレベルの低い国は、日本以外にないと思う。お里の知れた人間たちによるその罪は大きいのだ。