私は前職で、女性をメインターゲットとしたサイト構築に携わった。
売り上げも上昇傾向で、経営者の戦略がニッチな分野を攻めた良いビジネスプランであったことが大きかった。
『巧遅でも綺麗なソースコード』を書くことを評価する風潮が強かった。
SEO集客では『巧遅でも綺麗なソースコード』がサイトの成長を加速させるのではない。
SEO集客では『拙速だがトライ&エラーを繰り返すこと』がサイトの成長を加速させる。
システム部門の責任者が『巧遅でも綺麗なソースコード』を求めることはサイトの成長を鈍化させる。
誤解しないでいただきたいのは、汚いソースコードでも良いと言っているわけではない。
冗長なロジックは排除し共通化はしっかり行い、可読性・保守性はしっかり担保するべきだ。
オブジェクト指向などの方法論を追及しすぎずに費用対効果を考えバランスを重視せよと言っているのだ。
この考え方を前職の上層部に訴えたこともあったが残念ながら響くことはなく前職の会社を去ることになる。
現職の会社では、システム部門において『拙速だがトライ&エラーを繰り返すこと』、すなわち『プロトタイピング思考』の重要性を
チーム内に浸透させることからスタートし周囲からの理解を得ている。
現職の上層部からも自己評価と同等のフィードバックをいただけたこともあり、労使間でWin-Winな関係を築くことに成功している。