どうしてもきれいな線が書けないという人必見。
30も半ばを過ぎて始めたペン字。そうはいっても教室にかよっているのわけではなく、あくまで独学。
おかげさまで頭のなかに正しい文字の形は入ってくるようになったのだが、どうしても線がうまく引けない。
ゆっくりと時間をかけて丁寧に引けば垂直・水平に引けるのだが、通常の速度で書こうとすると線がどんどんと歪んでしまう。
どうやら僕の字が汚い理由は、きれいな字をイメージできていないのではなく、思っているような線を書けていないことに原因があるっぽいということに気付いた。
そうして、ペン字の練習をペンの持ち方に絞って試行錯誤を開始。
ペンをもつ位置、指の角度、親指の位置、重心の位置、薬指・小指の置き場所などなど。
色々と効果が見られるが、どうしても根本的な部分で線の歪みを取ることができなかった。
そう先週まではね。
ペンは通常三本の指で支えるとされている。
それぞれの指がきれいな三角形を作ると、持ち方が安定するということがどのお手本にも書いて有ることだ。
それぞれがそれぞれに支えを失っているので、線が安定するわけがなかった。
ところで、箸はきれいにもつことができるだろうか。
試しにペンを2本、箸のように持ってみて欲しい。
そうしたら次に、親指側のペンをそっと抜いてみて頂きたい。
お気づきだろうか。
そう。その持ち方こそが、ペンを安定させて綺麗に線を引くための持ち方である。
自分が下手だった原因に限って言えば、人差し指と薬指が離れてしまっていたことでお互いに支えを失っていることが線を乱してしまう原因だったのだ。
ペンの持ち方の教え方の一つに、親指と人差指でOKマークを作って摘んでから中指で支えるというものがある。
あれは嘘だ。
それよりも、人差し指と中指をくっつけた状態でまっすぐに伸ばし、その後親指で挟み込むように軽く握り込むようにしたほうが、自然と安定した形でつかめるはずだ。
増田ではせっかくのきれいな文字をお見せすることはできないことが甚だ残念ではあるが、もし、線が安定しないことで字が綺麗にならないとお悩みの方はお試しいただきたい。
ペンは、実は箸と同じ持ち方でよかったと思った瞬間に、ペンが突然手に馴染む驚きを感じられるはずだ。
っていうか、本当に驚くよ。
だって、その持ち方に一瞬でも慣れると、もとの持ち方を忘れてしまうほど手に馴染むから。
考えてみれば箸の持ち方ほど複雑な操作に対応した持ち方はないのだから、線だって自由に書けるだろうことは当然のことなのかもしれない。
字を綺麗にしたいとお悩みの方は、是非お試しあれ。
それたぶんメジャーな方法