「セカイ系」という言葉の由来を調べると、個人ブログの記事に載った幾原邦彦の発言にたどり着く
http://blog.livedoor.jp/personap21/archives/53990398.html
http://kanshari.blog.fc2.com/blog-entry-15.html
幾原 何をもって漫画というのかっていうのははっきり言えないんだけど、ひとつには、ものすごい近いところと、ものすごく遠いところしか描かないって事があげられる。最近の歌謡曲って、みんなそうじゃない。彼のYシャツがどうとかという身近なところか、あとは宇宙の果てとかっていう、想像でしか語れない遠いところしか歌わない。中間のやばい距離の部分は絶対に歌わない。それは漫画の世界だろうって思う。
セカイ系と呼ばれる二大アニメ「エヴァ」と「ウテナ」を作った監督たちが、まず初めにセカイ系の定義を語っていたのだ
しかしその定義はもちろんセカイ系という言葉に向けて語られたのではない
ここでいう「漫画」とは当然コミックのことを言うのではなく、そこから派生した文化であるアニメなども含めた意味だろう
もっと言えば「いわゆるオタクコンテンツ」のことで、劇画だとかアートアニメーションは含まれない。
そう、エヴァやウテナ以前から漫画もアニメもセカイ系だったのだ
そりゃそうだ
元来漫画やアニメの対象であった子供達には、ややっこしい社会の部分など分からず、
求めるのは感情移入できる魅力的なキャラクターと、画面を覆う大スペクタクルである。
極端な話、東映大長編の時代からこちら、アニメの大半は「子供が世界を救う話」なのだ。