すべてはものの言い様、とはよくいわれることばだが、それは、家畜や人間の管理にも通じている。
A, B, C, ..., G, H の 8人のグループを管理して自分のために利益をもってこさせようとする時、
分割の仕方は何でも良い。その時の運営に最も適した差別をすれば良いのだ。
たとえば外向性で A, B, C と D 〜 H の2グループに分ける。A側は外向的で営業に向いている、D側は内向的で事務や単調労働向き。
その際大切な3つのことを挙げる。
思考回路の単純な人は、「その仕事について」の部分を理解せず全能感に浸り馬車馬のように動き回ってくれる。予期せぬトラブルの尻拭いをするリスクは生じるが、長期的にはコスパによる利益がそれを帳消しにする。
それほど馬鹿でない人は、自分のスキルの仕事への適性を考えて分相応なアウトプットをしてくれる。
つまり、事務仕事や掃除などについて「作業着がカッコイイ!」「そんな表作れるのは君だけ」とほめそやすことである。
やはり馬鹿は舞い上がってくれるし、いくぶん利口な者は媚びへつらいながらも仕事を続行する。
これが最も重要だろう。賢明な方はお分かりだろうが、たった一つの差別では、分かれたグループ同士の対立と内紛という結果が待っている。
いくつもの差別(例えば、気の利き方、性格の優しさ、ルックス、酒の強さ・・・)を重層的に与えることで、羊共のあいだの「分断された」「支配された」という意識は薄まっていく。