■出場すべきではないという理由は日本の人民として主張するにしてもこれだけある

• 個人の有罪を推定することは、できない
• 個人の無罪を推定することも、以下の現実を考慮すれば、できない
  • ロシアは国家主義である
  • 現に個人の権利が有形無形で侵害されている
  • スポーツ界にもそれは及んでいる
• ロシア代表選手には、ロシア選手団を構成する一員として、集団としての権利と責任がある
• ロシア選手団に受け入れられるのが、個人の権利である
• 五輪出場権は、個人の権利ではなく、集団の権利に過ぎない
• 出場停止処分の客体は、ロシア選手団であって、選手ではなく、疑わしきを罰せよということではない
• 集団の一員としてのロシア代表選手は、犯罪に加担する能力があると同時に、犯罪を抑止する能力が期待される
• 集団を対象とする処分を免れることは、集団に属する権利とつり合わない
• どのような処分であれ、永久に続くわけではなく、放免が確約されている
• 選手に対する「不公正」な処分は、選手の個人と集団とに拘らず、あらゆる嫌疑から免除するものである
• 集団としての処分は、全構成員の負担を一括して清算する作用があり、個人と集団の双方にとって有益である
• 選手を捨て置くことは、嫌疑の免除のみを一方的に行うものであって、事態の重大さと嫌疑の相当性を考慮すれば、不公正であって、相当に公益を侵害するものと認められる
• 集団に対する処分が妥当である以上、その一員たる個人が被る不利益は、個人が集団の責任を果たすのに寄与すると同時に、個人の権利を侵害するものではなく、集団として他の構成員をも救済するものであり、利益に相応する負担であって、妥当である
• 処分と出場の当事者はIOCと各国委員会であって、選手個人は当事者として不適格である
• よって、IOCの判断は、不当である

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