自己啓発本やら、映画やら音楽やら、この頃は自分以外のすべてに、答えを求めている気がする。
「どうしたらいい?」という問いかけを、いろんなものにして、自分の頭で考えていなかった。
この頃、そういう考えが浮かぶと一旦立ち止まって、「どうしたい?自分で考えたら何が出てくるの?」という問いを自分自身へ投げかけ始めた。
少しずつ楽になっている。
TVやネット、ツイッターや雑誌、CM、ユーチューバー、ニコニコ、インタビュー記事、雑誌、ビジネス書、小説、漫画、美術館の説明、博物館の解説、先輩や友人への質問、すべてに「私はどうしたらいいでしょうか」という気持ちを乗せて向き合っていた。
どこにも答えはないし、答えばかり探していて本当に苦しい。今もまだ何も見つかっていないんだけれど、探すのをやめて大分楽になった。
結局、未来はこの瞬間には何も存在していない。今お腹いっぱいで、冷たい三ツ矢サイダーをお風呂上がりに飲めている。
TV、ツイッター、ニュース、特にネットニュース、を排除したらこんなにも楽なのかと思う。
セミの声に集中して、夏の日差しに皮膚が焼けるような感覚を、やっと体が取り戻してきた。前はいつも頭だけで生きている気がしていた。
同じ年齢で成功した人を羨んだり、年上なのにどうしようもない人をみて蔑んだり、でも結局それは正解でも不正解でもない、その人の人生であるというだけだった。
こうしたい、っていう人生はもちろんある。でも正解ではないんだとわかってきた。理解してきた。不正解でもない。
もっと早くわかれば、とも思わない。これが私のペースだったんだな。
三ツ矢サイダーが美味しい。夏だ。