新刊を見た
もうあの頃の感情が篭った絵は戻ってこないんだろうな… そう思うと少し悲しい
今でも他の絵師とは一線を画しているクオリティがある、本当に圧倒的だ
ただ、昔の絵と比べると、明らかに目が死んでる
それでも俺は彼を尊敬している
今でも俗に言う信者だろう
誰が為に作ること、需要に応えること、目的を果たすこと、そして、それでお金を稼ぐこと、それがプロのデザイナーだ
いつか金銭的にも時間的にも余裕ができたなら、昔のように1枚に1週間も時間をかけて自身のために絵を書いて欲しい
ただ、昔のような感情の篭った絵になることを願う
その絵は、彼にしか描けないんだ
当たり前で誰でもそうなんだけど、クリエイターって才能(アーティスト性?)が枯渇すると技術で補うと思う
でも、技術だけはどんどん上がっていくもんだから、いつしか「才能8:技術2」だったのが「才能2:技術8」とかの比率になっちゃう
そういう状態を俺はスランプだと思っていて、ここで如何に自分らしさ・才能を再発見して、それを伸ばしていけるかが大切なんじゃないかと思う
これに気づけない人が多くて、皆同じような技術で作る作品になりアーティスト性を確立できないでいる
高まった技術を自分の才能だと勘違いしてしまうのだ(逆にデザイナーは「才能0:技術10」でもOK)
かなり主観的な考えだけど、大槍葦人は技術の作品でも超クオリティを出せる凄い人だ。「才能2:技術100」みたいな感じで他の人とは総量が違う(というか、昔を引きずって考えないほうが良いのかなあ…、今は「技術100」が「才能」になっている節があるし…)
例えば、うすた京介は、新作のやつは完全に技術で描いているんじゃないかなー(彼は凄く悩んでいるとは聞くけど)
浦沢直樹は極端なんだけど、絵(彼にとっての技術)はどうでもよくて、ストーリー(彼にとっての才能、彼らしさ)が重要みたいなこと言ってた
僕も彼の漫画はストーリーが面白いから見るし、そしてそれは彼にしか書けないとも思う
人によって、ここでいう才能・自分らしさや技術は異なるんだけど、技術に溺れないように自分を見つめなおして欲しい
なんて、偉そうなことをつらつら書いてしまった!
めんご!
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