2015-03-21

企業規模から考えてルミネ調査をせずにCMを作ることはない。

たぶんアンケートを行って「忙しくて服とか化粧に金と時間を使ってられない」という女性像が出てきた。

「忙しい女性にどうやって服を買ってもらうか」の会議の結果として、

「自らの女性性を思い出してもらうCM有効なのでは」が導き出された。

男性アピールすることに主眼を置いている女性もっとも服にお金を使うという調査結果もある。

では、どういうCMを作るべきか、を考えたときに「ドラマの中で男性に指摘される」という形がいいだろう。

弱点を指摘するのであれば、上司と部下という関係自然だろう。

当初は無難バージョン作成された。

レビューではやんわり指摘したのではわかりにくいし、行動への契機を与えるショックとしては機能しないという意見が出た。

CMを見ている女性に服を買わせるためには、やや刺激的な内容である必要がある。

多少は不快感を持つ人もいるだろうが、ドラマとして考えると嫌な男性が出てくることは普通だし、フィクションとしては問題ないだろう。

嫌な役が出てくるのが駄目なら、そういうドラマスポンサーにもなれないはずじゃないか。

オチも用意してあるし、最初のほうでは伏線として上司の男は見ている人には嫌われたほうがよい。

思惑通りなら問題になることはなかった。

視聴者には「*この男性*が嫌な人である」というようには受け取られなかった。

リアリティのために組み込んだ「やや誇張された一般的日常であるはずの表現が「通常の業務ではありえないセクハラ」として受け取られることになった。

他人名誉を毀損する犯罪行為描写するCM」という位置づけになってしまった。

この意識のずれはどこから発生したんだろう。

製作者の年齢が高いせいだろうか?企業という仕組みの中でチェック機能が働かなくなっていた?

  • 視聴者には「*この男性*が嫌な人である」というようには受け取られなかった。 リアリティのために組み込んだ「やや誇張された一般的な日常」であるはずの表現が「通常の業務で...

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