2015-01-14

新宿紀伊國屋の特設カレンダー売り場で

http://anond.hatelabo.jp/20150114174939

カレンダーを物色してたら隣を小さな男の子が、ひとりすり抜けていった。

歳のころは、どうだろう、小学2〜3年生か。

どこへ行ったかというと、大人のビラビゾーンである

そう、「鉄道」「イラスト」「アート」「スポーツ」などで整然と分けられた紀伊國屋本店の特設カレンダー売り場の奥には、エロカレンダーコーナーが有るのだ。おれも知らなかった。

レイアウトTSUTAYAの例のコーナーを想像してもらえればよろしい。

エロカレンダーの存在は知っていたが、これだけ多くの種類を見られる機会は初めてだったので、彼より前に当然眺めに行ったわけだが、結果は、はて、この実物大より拡大された高精細極まりないB2サイズの砂まみれ乳首を1ヶ月眺め続けると、人間精神状態はどうなるんだろう、というのが感想だった。大量のエロカレンダーというのは人を思索的にさせる。


で、そこに低学年男子が入ってったわけだ。

商品カレンダーを掛ける急設の壁は金網になっていて、エロカレンダーコーナーの中の低学年男子はこちらからよく見える。

彼は手が届く範囲エロカレンダーを、1枚いちまい、ていねいにめくっては検分していた。ほんとうに宇宙神秘を解明せんとする科学者のものの顔で。

人生最高の時、というのはすぐに終わる。そのときは5分程度だったか

とうぜん彼は一人で紀伊國屋に辿り着いたわけではなく、親御さんがいて「○○ちゃーん?」と呼ばわるわけだ。

瞬間、彼は見事に気配を消し、数拍の間を置いてエロカレンダーコーナーから滑り出て、何くわぬ顔で母親の元へ向かっていった。

「どこ行ってたの?」と廊下から詰問の声が聞こえてくる。どうする坊主


ディズニーキャラカレンダーみてたんだ。あんまり、いいのなかった」


全く言いよどみも、声の震えもなかった。どうせなら親受けが良いだろう、少し弾んだ声ですらあった。

恐るべし帝都新宿小学生低学年男子

君の小学校生活に幸あれ。

昨年の暮れの話だ。

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