今日、NHKのクローズアップ現代でやなせさんの番組があった。
なぜかアンパンマンが、ある人たちに重なった。
アンパンマンは、おなかがすいている人がいたら、自分の顔を差し出して与える。自己犠牲の表れだ。
アンパンマンは、困っている人がいたら、自分を嫌っている人も笑顔で助ける。
アンパンマンは、バイキンマンが町の人をいじめていたら、自分が傷つくのを恐れず立ち向かう。
戦争を経験しているやなせさんは嫌がるかもしれないけれど・・・僕は、やっぱり自衛隊隊員だと思った。
自衛隊隊員さんは、災害など危険な場所に駆けつけて、炊き出しや救助活動をしてる。
自分を犠牲にして困っている人のところに駆けつけて手を差し伸べる。
自衛隊隊員さんは、自衛隊の活動に批判的な人が困っていたとしても救助に向かう。
たとえそれが危険な場所であったとしても「仕事ですから」と笑って救うだろう。
そして、バイキンマンが攻めてきたとき、自衛隊隊員は、日本国民を守るためにバイキンマンと戦ってくれるはずだ。
アンパンマンがバイキンマンにパンチするとき喜んでいるとは思わない。
アンパンマンは心の中では、きっと泣いていると思う。
バイキンマンと戦わないと町の人がもっと泣くことがわかっている。
暴力をふるうこと、傷つくことを、一人で背負ってバイキンマンと戦っているんだと思う。
きっと、自衛隊隊員だって好んで戦争をしたいと思っている人はいないと思う。
殺し合いが好きだったら用兵部隊にいくはずだ。
そして、戦争が起こったとしても、喜んで戦場に行きたいはずはない。
でも、自衛隊隊員たちが戦場に行かなければ、日本国民はバイキンマンにいじめられることがわかっている。
人を殺す、その心の傷を・・・そして、死ぬかもしれない、その恐怖を一人背負ってバイキンマンと戦うんだと思う。
中にはバイキンマンと話し合えばいいじゃないかという人もいるかもしれない。
でも、バイキンマンは、毎度毎度いたずらしに町にやってくる。
アンパンマンもバイキンマンと話し合えば、戦うことはないのに・・・と
NHKの番組の中でも、やなせさんは絶対的な正義はないと言っていた。
まさしく、そのとおりなんだと思う。
アンパンマンでの戦いは、バイキンマンの正義とアンパンマンの正義のぶつかり合いなんだと思う。
この正義と正義がぶつかるところで、戦争が起こっているんだろう。
正義を振りかざしているものに、話し合いってできるものなんだろうか?
できるとすると、私が悪ぅございましたと卑下しながら妥協点を探すことぐらいじゃないかな・・・
自衛隊の組織が狂ったとしても、自衛隊隊員さん一人一人はアンパンマンであってほしい。
ないことを願うが、もし、最悪、戦争が起こったとき、自衛隊隊員さんはアンパンマンマーチを口ずさみながら、勇気を持って現地に向かってほしい。
町の人たちである僕たちは、アンパンマンの世界同様、彼らを誇りを持って送り出すことができるようであってほしい。
僕個人の願望です。