先週何かの記事で「脳はOSで言語はアプリだ」という趣旨のものを読んだ。
言語は脳内アプリの一つだというのは自分の経験からもよく理解できる。
個人的には7歳~10歳頃までであれば、母国語以外の第二の言語を詰め込んで訓練すれば
バイリンガルになるのはある程度可能。
でも、その後長期に亘って二つの言語をどちらも同じレベルで習得し続けていくのは
本当に大変だと実感している。
僕は日本人ではない。
小さい時に日本に来て、そこから僕にとっての第二言語となる日本語を学び始めた。
それと並行して母国語を忘れないよう父親から母国語の個人レッスンを受けていた。
でも、途中でダルくなってやめた。
というのも日本で生活していく上で母国語の必要性が全くと言っていいほど感じなれなかったから。
それ故、巷にいる「バイリンガル」を名乗る人で、二つの言語をどちらもネイティブレベルで
読み書き運用ができ、もっと言うと仕事で交渉ができたり契約締結をこなせるような人は本当に尊敬する。
彼/彼女らは
・きちんと親に躾をされてきた(これが一番多い印象)
・自分で自分を律しながら磨いてきた(将来での必要性を見据えて)
・言語能力がやたら高い(特に女性に多い気がする。偏見かな?)
等を証明している。
帰国子女で両方ペラペラです、という人は大勢いるけど、仕事の場でも
実用できる人ってその中の半分もいないのでは、という印象がある。
これはあくまでも僕個人の狭い了見ゆえ一般化できる話ではないのは承知している。
母国語をきちんと文法部分から学び直そうと大学時代にネイティブの教授にお願いしに行ったこともあった。
「これ読んでみて」と渡された文章を2行ぐらいすらすら読んだところで「新しく君に教えることはない。以上」と
言われて、あ、なまじっか発音ができるだけでその言語ができると思われるんだなと驚くと同時に
これは自分できちんと言語能力を磨いていかないと将来使い物にならないと危機感を持った。
今現在はどうかというと、僕は日本語を使っての仕事は何ら支障なくできる(と自分では考えている)けど、
母国語のほうは相変わらずで、現地で重要な契約をとってこいと言われたら少し苦戦するを思うので
こういうのはセミリンガル(ダブル・リミテッド?)と言うのかな。
すごくわかる。共感する。 私は十代前半で英語圏の国に移住して、その後ずっとその国に住んでいる。 英語は第二言語で文法も基礎から学んだので文法も大抵は説明できる(と思う)し...