| 動物実験で低線量被曝の健康被害を示す結果が得られていない事と、ビッグマウス実験やそれに似た実験で同様の線量率効果が確認されているから、追試に成功していると言える。
低線量というのは100ミリシーベルト以下ってことでOK?低線量の発癌率は、個々のデータで矛盾するから、「確認されていない」とされているのであって、ゼロだということではない。
「線量率効果」なので、発がん率が無いと言う意味ではない。例えば、低線量率で3Svの被曝と、高線量率で3Svの被曝で、後者の方が発がん率が高い効果の事を言う。低線量で発がん率がゼロでも、線量率効果があると言えるが、線量あたりの発がん率が異なればいい。
線量率効果の実際の係数(DDREF)は推定にばらつきがあるものの、線量率効果を否定するような研究は無いように思える。ICRPは2を設定している。線量率効果がある場合は、LNT仮説は成立しない。
動物実験で矛盾するような結果がそう示されているわけではなく、むしろ一貫して線量率効果が示唆されている。だからこそLNT仮説への疑問が生じて、ICRPがリスク推定で非線形モデルを使うようになったのでは無いであろうか?
最初の方から、データ的に採用できないと答えている。初めから論点は、計量分析をベースにしている。
追記(2013/06/21 22:00):
要点としては、
の四点から、LNT仮説が有力とは言えない。
科学方法論的に実験や観測が重視されること、実験で因果関係の方向が分かることなどが理解されていなかったようなので余談を多くしたが、論点は最初から最後まで同じ。