2013-06-04

父の死の瞬間・・・

父が危篤の時、ボクは家にいた。

「いつどうなるかもわかりません。」

医師からはそう告げられていた。

肝臓がんは手術不能でサイズは19センチになっていた。

酸素吸入は、限界まで10リットル流されていたが、SPO2は60台だった。

腹水が貯留して、腹から胸までパンパンに膨れてしまっていた。

内服のモルヒネ効果がなく、点滴に変更したためほとんど意識はなかった。

呼吸は下顎呼吸になっていた。

痛覚刺激も殆ど無かった。

「今夜か明日が山ですね。」

その日はそう言われていた。

明日仕事もあるし、今夜は一度帰ることにしよう。

でも、今日最後かもしれない。

最後のつもりで言葉をかけておこう。

「いままでありがとう家族で仲良くするから心配しないで。」

そう父に言って、一度家に帰った。

その日、ボクは無性にラムラしていた。

病院の行き来でオナ禁していたので、かなり溜まっていた。

ipadエックスビデオを開いているが父のことが気になってなかなか硬くならなかった。

でも、とにかく出したかった。

パソコンHDMI端子をつなぎ、テレビエックスビデオを見た。

42インチテレビなら等身大に近い感じで映し出されるからより臨場感があるだろうと思った。

すこし硬くなってきた。

でも、なかなかぎんぎんにはならなかった。

ボクはそこで間違った行動に出てしまう。

そして、すぐにその時がきた。

父の呼吸が止まっていると電話があった。

その時、ボクはあまりに固くならないのにイライラしてバイアグラを服用ししてしまったのだ。

バイアグラを飲んでのオナニーである

本当に情けない。

父の呼吸が止まった瞬間、ボクはギンギンになっていた。

しかし、その後はどんな動画を見てもボクのあそこは反応しなくなった。

大好きな女優の大好きな部分を見ても、父との思い出が頭をめぐりまったくの無反応だった。

父に面会したとき、ボクのバイアグラ血中濃度結構あったと思う。

父の死に目の時にボクがバイアグラを飲んだ状態であろうとは父も思いもしなかったと思う。

父も死んでも死にきれないだろう。

ボクも今まで生きていた中で一番悲しかった日だった。

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