2011-10-01

ネット上のセルフブランディング()の結末

http://anond.hatelabo.jp/20111001000456

論点は芸能人でも嫌儲でもスポーツ選手でもなくて。なぜかといえば、ネット発で有名になる文化人()は、ブログをこまめに更新して長めの論説を書いたり、自分サイトを持っていたりして、セルフブランディング()に意図的に利用している人たちだから。彼らなりの射幸心はそれなりにあるわけだ。

そういう人たちに本の執筆や講演、商品プロデューステレビ出演の仕事が短期間に、大量に、急激に集まってくるのは、その人が売れるコンテンツだと企画担当者が判断するからでしょう? つまりネット上で商品の評判が急激に、自然に見えるかたちで広まりやすいというバイラルマーケティング()の効果担当者文化人()が自覚的に考えて実行しているから。

問題は、文化人()も出版プロデューサー()も、マーケッターとしては二流三流の素人だということ。つまり商品にはライフサイクルがあるという学説を聞きかじりで仕入れてきて知らず知らずのうちに信じ込んでいるわけだ。それで、今が旬の人()なんて言い方が生まれる。

売れている当の本人は忙しくてそんなこと考えていないのだけど。イベント業界人()と名刺交換をした時などに、よろしくお願いしますとか言いながら、よくわからないプロフェッショナリズム()をたくましくしているだけだ。それでそのプロフェッショナリズム()でもってバラエティ番組に出たりする。で、忙しい時期が一段落したときに、ああ、俺(私)のブレイク()は終わったのかな、とふと思う。周囲もなんとなくそれを感じ取る。

そういう一連の過程に付き合っている「一般人」は、ああ、そろそろこいつも終わったか、次に来るのは誰だろうなぁ、と思って、こういう栄枯盛衰が年間行事になったことを怪しまない。

記事への反応 -
  • この10年ほど、ネットの普及と平行して、ある人が急激に有名になって消費されてはブームが去っていくということがやけに目につくようになっている。有名になった人は、もとから...

    • http://anond.hatelabo.jp/20111001000456 論点は芸能人でも嫌儲でもスポーツ選手でもなくて。なぜかといえば、ネット発で有名になる文化人()は、ブログをこまめに更新して長めの論説を書いた...

    • 自分がずっと思っていたことを文章にしてもらったみたいにすっきりした オリンピック選手にスポーツと関係ないビジネス向けの成功論の本を出させたり、CMに出演させたり ある分野で...

      • 彼らが血を吐きながら努力して築き上げたものを台無しにする と言う辺りに猛烈な嫌儲臭が。 本出したりCMに出たオリンピック選手は印税や出演料入ってウハウハだろう、と考えない...

    • なんというか、若いな。というか、自分が年をくったのか。 アイドルや芸能人は商品として扱われているんだよ。それでもいいから物扱いされてもいいから目立ちたい/一攫千金を得た...

      • アイドルや芸能人はそういう記号になりきることを望んで自らなったんだから別にいいんじゃないの? この人が言いたいのは「社会って病んでるよね」ってことでしょ。別に変えたいと...

      • ニコ動も「目立ちたい」人間の集まりである事に変わりは無いし、 中には「ここで目立つ事で有名になって一攫千金に繋げたい」と言う野望を持っている人も居るだろう。 芸能人との違...

      • だからといってニコ動が純粋かといえば怪しいところもある。ちょろっとニコ動の社内がテレビに映しだされていたのをみたが、サポセンみたいなのが映ってた。邪推かもしれんが、あ...

    • 一人もそういう人が思い浮かばないんだけど、例えば誰でしょうか? 元増田でなくても良いので教えてください。

      • 元増田じゃないし、ちょっとずれてるかもしれないけど、 ここ数年の例だと、「キャッチフレーズが流行語大賞に選ばれたお笑いの人」 が当てはまってると思う。 流行語大賞に選ばれ...

      • 元増田じゃないです。 ネット以外で有名になった人だし、本を出しまくりとか、テレビに出まくりとか、最近あんまり見なくなったとか、いずれかに当てはまる程度だけど。 森永卓郎 ...

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