2007-08-25

http://anond.hatelabo.jp/20070823233243

このエントリはてブコメントやら周辺のエントリやらを読んでて思ったのだが

http://anond.hatelabo.jp/20070825012540

http://d.hatena.ne.jp/b_say_so/20070824/1187934004

あたりの意見。要するに「浅く広くじゃ高校までしか通用しないよ。大学じゃ狭く深くが大事だから」のようだが……それ自体の主張の良し悪しは置いておくとして、その主張をなぜこのエントリに絡めるのか解せん。

http://anond.hatelabo.jp/20070825092508

このエントリの、

ここで問題なのは、「なんにでも興味を持つことの善し悪し」ではなくて、「興味を持ったジャンルから、

一つ専門を選んで、それを飽きずに続けることができるか」だと思う。

そういう意味で、 http://anond.hatelabo.jp/20070823233243 この増田の友人の善し悪しは判断できない。

にも書いてあるが、「深くやることも大事派」は、さり気無く勝手に元増田の友人を「浅く広くしか学べていない」とした上で批判しているという点が気になる。そういう主旨の話か?これ。どちらかというとこの友人は、「なんでも楽しい」というより「なんでも楽しめる」人間なのだ。専門性を要求されるようになったらなったで、この友人はまた、「それが楽しい」というのではないか?「このことだけに集中するの、すげー楽しいよ」。そう言いだすだけではないのだろうか?俺は、そういう人間だと思うのだが。

その友人を書かれている以上に妙に低く設定して自分が一段上に立ち(そうでないと立てないからだ)、「大学はいったらわかるけどー、深くも大事なんだぜ」なんて風に、大学はいってちょっと専門的な事やり始めて、その点で高校生なんかを見下したくなる――中学生小学生に「算数じゃなくて数学なんだぜ」と言い張るように――そんなメンタリティが透けて見えるのは、気のせいか?専門性にちょっと手をつけ初めていきがっている大学生、と考えると非常にしっくりくる。結局主張したいのは、「ママーみて。僕ちんこんな難しいことやってんだ」。ま、そんなの妄想だっ!といわれりゃそれまでだがね。

あと、「深く狭くやる事でしか味わえない学べない事」というのは、実は、そんなにない。ある程度の深さまでいくと、あとは「深く狭くやる事でしか味わえない学べない事」というのは、ほぼ同じなのだ。強調しておくが、「深くやることで『しか』学べないことが」であって、深くやったって何も学べない、では勿論ない。一般の大学生だと、今まで自力で触れてこなくて初めて専門的な事に触れるが故に、あまりに今までと今の差が激しいが故に、「深くやるとこんなに違うんだ!」と勘違いしてしまうのかもしれないし、それ自体は責めるべきものではないが。

つーか心配だから忠告しておきたい。

深くやりさえすればそれでいい、と思考停止し、ドツボにはまると、時にとんでもない事になるぞ。専門バカになるくらいならまだマシだ。多くの人間専門バカにすらなれない。結局、「深くやってきた」と妙なプライドだけが残り、その割りに深くやってこなかった(と本人が思ってる)奴とその専門性で同じ程度だったりと、中途半端で惨めな結果だけが残ったりしやすい。

深くやることも大事ではあるが、大学生が思うほど、何よりも重要なわけじゃない。あと「広く浅く」と「深く狭く」しか選択肢がない時点で視野が狭い。自分で自分の可能性を狭めている。お前らはそんな奴がいたら到底敵わないからと、想像したくないのかもしれないが、真に出来るやつというのは、「深く広い」。(つかそもそもはっきりいって、大学生時の専門性で「深さ」がどうのというのはそれ自体が甘いんだけどね…。そんな程度ではお前らの思っている「浅く広い」とたいして変わりはしないよ)

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