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2022-02-25

ロシア政府によるウクライナ侵攻によるロシア国民メリット

ロシア政府によるウクライナ侵攻によるロシア国民メリットがよくわからない」という声が聞こえてくる。
メリットあるかないかという質問を受ければ返せる言葉は「ワンチャンある」だ。

現代日本人敗戦による反動を伴った戦後教育の影響で地政学見地に疎く、地球上で国家位置する座標が互いに影響し合うというのを理解しにくい(※戦後教育を完全に否定しているわけでない。何事も一部は行き過ぎることもあるだろうという考え)。

ある程度、軍事史に詳しい人ならばNATO設立に大きく関わった米国外交ジョージ・ケナン自身NATO東方拡大へ不支持を表明していたことをご存じだと思うが、つまり今回のクリミアウクライナの動乱はそもそもNATO設立から予測されていたことだったのだ。
もう一度言おう、NATO設立の時点でNATO東方拡大をするとロシアが追い込まれ前へ出てくるのは予測されていた

ポイントはこの「追い込まれる」という部分なのだ
正直に言ってロシア経済は上手く行っていない。様々な経済政策を進めてきたし、特に海運は命題の1つであり昨今持ち上げられがちな北極海航路開発の進捗も芳しく無く、唯一の頼み綱は天然ガスだけだ。
軍事に明るくなくとも経済明るい人、一方のネットワークダメならは、現在動いているレガシーネットワーク依存せざる得ないを理解する情報技術明るい人は、もうこの時点で気付いただろう。

そう、現状のロシア経済陸路しかないのだ。

みなさんもご存知かもしれないが、歴史の長さしか取り柄のない海運へ強依存した蛮族の国があるだろう。
ユーラシア大陸の雄である文明帝国国際貿易のため制海権を得ようと南下はじめたことへ呼応政変が起き、神のいたずらか悪魔仕業か、運悪くも文明帝国敗戦という憂き目に遭った。
蛮族はそこから調子に乗ってアジアを巻き込み、ついには2度目の大戦の際にABCD包囲網が動き出し、国際連盟強がりつつも離脱し、あれよあれよと唯一の頼み綱である制海権消失し敗北した。

なぜ蛮族は前へ出たのか?
後世だから言えるのかもしれないが、あの状況では敗ける可能性が濃厚だ。
しかし単純な話なのだ、実に単純だ。

我々は追い込まれた。制海権喪失すれば国民が飢える、自らの子が飢える。ならば他国の人がどうなろうとも、他人の子供がどうなろうとも、我々の家族を食わせるために例え間違っているとしても前へ出る!

そういう単純な話なのだ
NATO東方拡大はロシア唯一の頼み綱である陸路他国軍事同盟が掌握下に置くことを意味し、その影響は子々孫々に至るまで残る。
親ならば誰かを愛することのできる者ならば思うはずだ。

お前らがそうするのであれば今このとき今ここで、国を総動員してでも俺たちの世代でケリを付けてやる!

戦争反対だと?あぁ正しいな!お前らは正しい、俺たちは間違っているとも!
それがどうしたっ!?このまま行けば俺の子が飢える、俺の妻が泣く、前へ出なければそんな未来が確実に来る!
言ってみろ!俺たちに間違っていると言ってみろクソどもが!!!

というのがロシア側の意見であって、現代戦争をするすべての国、国民がこのように同じ主張するってわけだ。
後々に自分の子が飢えるとわかっているのならば、前へ出ることでその可能性を低くできるのであれば、前へ出て先延ばしにできるのであれば、親ならば前へ出るだろうよ。

ちなみにこれは両論併記にはあたらない。
何故ならウクライナアメリカNATOも同じことを言ってるからだ。
全員が間違い続けた結果がこれだぞ。

2020-04-10

anond:20200410175356

封じ込め政策の端緒となったジョージ・ケナンのX論文を読めば

ケナン資本主義を敵に据えることで

独裁政権を維持しているソ連の膨張性に懸念を示しているのがわかる

 
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