2023-07-26

会社炎上した時の話

最近、某中古車販売店の不正行為毎日のように報道で取り上げられている。ネットでも話題は尽きない。

間違いなく企業側が悪く、被害者も多くいる悪質な事件なので、決して某企業側を庇う気はない。

しかし、大分前にはなるが私が勤めている会社も大きく炎上したことがあり、その時を思い出して胃が痛くなっている。

身バレするのであまり詳細は言えないが、外部調査社内調査の結果、所属している会社側は「白」と判断された不正行為疑義があった。

疑義が浮上したときは連日報道されていたし、今ほどではないが、すでにSNS流行っていた頃だったのでネットでも会社が叩かれまくっていた。

私は幸い、その不正行為とは全く関係のない部署にいたので、この件についてはなんと、テレビニュースを見て初めて知った。疑義がかかるようなことを行なっている部署があることにも驚いた。

第一から燃え広がるのにそう時間はかからず、翌日から社内は取引からクレーム電話の嵐となった。

「どういうことか説明しろ!」と言われても、社内では、まだ何も情報がなくひたすら謝ることしかできなかった。

そのうちに炎上ネットでも広がり、匿名であることないこと色々な記事が書かれるようになった。

暴力の横行する酷い会社だと叩かれていたが、少なくとも身近にそんな物騒な話はなく、私も伸び伸びと働くことができていた。

「クソ会社」だの「ゴミ会社」だの会社への酷い批判を見るたびに自分自身誹謗中傷されているような気持ちになって、非常にしんどかったのを覚えている。(愛社精神がある訳ではないので、なぜこういう気持ちになったか不思議だった)

取引先に顔を出せば、会社名を見るなり名刺を破かれて唾を吐かれたり、酷いと暴力を奮ってくる先もあった。ちなみに会社へのクレーム電話罵詈雑言の嵐である

メンタルは強い方だと思っていたが、毎日ひどい言葉を受け続けると本当に人ってこんなに弱るんだと感じた。精神科に初めて通った。

もちろん、会社側に過失があることなので、批判されるのは当然である

ただ、企業炎上を見ていると「やっていないこと」を証明することは非常に難しいと感じる。

当社の場合調査の結果は「白」だった。

すぐにその結果を一定証拠書類とともにニュースリリースしたが、当然のように「隠蔽している」と拒絶された。

企業が失った信頼を再び取り戻すことは難しい。

この炎上は数ヶ月続いたが、私はすっかり精神をやられてしま休職せざるを得なかった。

一応、不正疑義とは全く関係なかったけど、消費者からしたら同じ会社でそんなの関係ない。当たり前である消費者側が悪いと言いたい訳ではない。

今回の件でもネットを見ていると、真偽が怪しい記事や酷い暴言も見かける。

悪質な案件なので庇う気はない。

企業への批判は当然であるのを前提に、言葉を発する前に少しだけ、強すぎる言葉での批判ではないか、見ている情報が正しいか、を本当に少しでいいので考えて欲しいと思っている。

  • 他人を傷つけると結構気持ちいいもんなんだよな人間 それに正義棒の棍棒が加わると無敵になっちゃう だから誹謗中傷は絶対に止まらないし法で裁く以外に手がないと思う

記事への反応(ブックマークコメント)

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