2023-04-01

横浜市の一件で実感した富士通底力

 増田富士通関係者ではないが、これまで富士通と関りが多少あった。富士通と言えば、言わずとしれた大手SIerであり、その技術力に定評がある。また、パソコン等の通信機器製造しており、その品質の高さも目を引くものがある。今回、横浜市マイナンバーカードを使った住民票コンビニ交付で、他人住民票が発行された件は今でもニュースになっているが、これに対応しているのも富士通だ。ニュースを見るに、いか富士通が今回の件を迅速に解決に導いてきたのかがわかる。

1.早期の対応

 今回、27日から横浜市内で他人住民票が発行されるというトラブルが発生しているが、富士通対応は早かった。横浜市と協力し、27日のうちにシステムの利用を一時停止、それからすぐに原因を調べ上げ、29日にはサービスを再開させている。正直、この件の対応には1月くらいかかると増田は見ていたが、わずか数日で事態解決に導いた富士通エンジニア達には脱帽した。もし、これが他のSIerであったら、同じように対応できただろうか?いや、きっとできなかっただろう。これは富士通という国の基幹システムを長年にわたって開発・保守してきた企業からこそ対応できたのだ。

2.危機管理能力の高さ

 また、横浜市が27日のうちにサービスの一時利用停止に踏み切れたのも、富士通普段から行政システム運用についてしっかりと連携を取れていたからだろう。個人情報漏洩というのは、人によってその認識に差が出やすものだ。富士通エンジニア対応を見ていて感じるのが、こうした個人情報漏洩に対する危機管理能力の高さだ。きっと普段からこうした個人情報漏洩いかに重大な事案であるか、横浜市担当者にも説明していたのだろう。そうした説明が今回身を結び、横浜市事態の深刻さにすぐに気が付いたのだ。そしてシステムを一時停止し、修正をすぐに行うことができた。

3.トラブルが起きたこ自体しょうがない

 ヤフコメなんか見ていると、富士通批判するコメントがある。他人住民票が発行されるようなシステムを開発したからだ。しかし、これは的外れと言える。IT業界にいる人間なら、完璧システムを作ることが不可能に近いことぐらいは常識だろう。みずほ銀行システムですら時々障害を起こすし、東証システムだって障害を起こすことがある。システム開発は作って終わりではない。保守し、運用して改善する。そうやっていいシステムが作られていく。だからシステム開発にトラブルはつきものなのだ。だからシステムトラブルが起きたことは問題ではないのだ。大切なのはトラブルにどう対応するかだ。

 今回、ヤフコメでの富士通への無責任誹謗中傷を見て、思わず筆を執った。きっと同じIT業界にいる人間なら増田と同じ感想を持つことだろう。どうか皆さん、今一度富士通底力をしっかりと評価してやる必要はないだろうか?

  • マジで書いてるのか???? ITシステムに障害はつきものなのはそのとおりで、システムが数時間止まったぐらいなら大目に見てほしい気持ちはあるが 個人情報の漏洩は、規模によって...

  • マジで言ってんのか皮肉を言ってんのかよく分らんな。

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