2021-08-20

細田守かばう。

細田守が『おおかみこどもの雨と雪』や『竜とそばかすの姫』などの作品の中で「社会福祉制度存在無視している」「それらの社会制度は役立たずで無意味と見做している」「それらの仕事に携わる縁の下の力持ちの人たちの存在意義を軽視している」として批判されているようである。そのような細田守の特徴そのものについて争うつもりは、私には無い。

しかし、現代日本エンターテイメントクリエイターたちの中で、社会制度を軽視したり無視したりしている人間は、別に細田守一人ではない。そういう意味で言うならば、むしろ細田守けが矢面に立たされて、不当に批判に晒されているようにも見える。

細田守ビッグネームになったのは高々ここ十年ぐらいの話であるが、細田ブレイクする遥か以前から長年に渡ってゴミクズみたいな作品を量産し続けてきた日本の実写ドラマ映画では、その間ずっと、社会制度存在意義や、名も無き縁の下の力持ち的な人々の役割を軽視し続けてきたではないか

ゴミクズ作品揃いの日本の実写ドラマ映画で主流として用いられてきた物語作りのフォーマットと言えば「やる気も能力も無い無能人間たちしか存在しない学校職場に、型破りで能力が高い主人公が現れて、独力で難題を解決する」というものである。このような物語世界における脇役や敵役は、主人公を引き立てる為に、徹底的に無知無能無気力であるように設定される。

こういう物語作りはラクであるしかし、主人公を取り巻く社会構成する庶民たちに対する想像力を奪う。観客からではなく、物語を作る監督脚本家から奪うのである。正確には、奪ってしまったと言うべきだろう。だから実写ドラマ映画作品は、細田守作品と同じぐらい社会制度や名も無き縁の下の力持ち存在意義を無視・軽視したものばかりである医者とか刑事とか検察官とか銀行マンとかが主人公ドラマを観れば、よく分かるだろう。

  • つまり細田作品はゴミクズ…ってコト!?

  • っぱ、なろうのナーロッパ世界最強やって事で

  • ドラマや映画を見てると児相を頼れよ、とか生活保護を申請しろよって思うことが多々あるけどそうしたら話が進まなくなるもんな。

  • 細田の作品が、とか脚本が、とかいうのは置いといて あんまり叩きすぎると細田さんも流石に病むぞ。

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