自分の中で整理したくて、ブログに初同人誌発行までの経緯を書いてみたけれど、
まず、身近にペンタブを貸してくれてイラストソフトを教えてくれる人間がいて、友人は自分より早くに同人誌を出し、印刷所や部数に相談に乗ってくれて、挙句漫画を描くソフトを一から教えてくれるフォロワーがいて、親は「何ごとも経験」と手放しに応援。なんなんだこれは。環境良すぎて生きやすすぎるのでは?
私のようなたいして絵が上手くなくて、漫画作りに特化しているわけでもない中途半端なオタクに、「本を出して欲しい」とわざわざ言ってくれる存在が居たこと、また、「貴方がいるからイベントに行くことを決めました」と言ってくれる存在が居たこと、私の身の置いたジャンル、CPがいかに大きいものか痛感すると同時に、本当に環境に恵まれたと思う。
私は基本的に、自分から動かない受け身な人間だ。それなのにも関わらず、周りがぐいぐいと引っ張って導いてくれたおかげだと思う。
自分なりに調べたが、初めての即売会で30近く本が売れるのも、それなりの戦績らしい。1桁などもありうると聞いていかに恵まれてるか痛感した。
本命とも言えるイベントに参加するため、初めての同人誌は多めに刷ったのだが、(最初の予定ではもう少し少ない予定で、30売れてしまったら心許ない在庫数になっていた。部数を増やせと言ってくれた友人に感謝だ。)本命に持って行きたいと思っていた部数ちょうどくらい余って喜んだ。
開場すぐにスペースに来てくれた人のこともよく覚えている。あの時間帯ならきっと真っ先に来てくれたのだろう。一人一人、どんな理由があるにしろ私の本を手に取ってくれた人達に感謝だ。一般参加はたくさん並ばなくてはいけないのに、お疲れ様です、と言いたかった。
遅めの同人デビューをした私だが、いつまでこのジャンルに身を置くのか、いつまで同人誌を出すのか、自分でもよくわからない。私は自分のために作品を描いているが、周りからの支えがないと揺らいでしまう面倒くさいオタクだ。誰かにいいと言ってもらわなくては描けないし、すごく反応も気にしてしまう。今のところありがたいことに、それは途切れることはない。
独力で立てない人間はマジで同人に向いていないと思うし、私も同人向きの人間ではないのは重々理解している。何せ、メンタルが弱すぎる。とある理由から、アンチがつこうが叩かれようがそこは耐性がしっかりあるので大丈夫なのだが、自分の作品を肯定したりすることが何より苦手なのだ。私が同人を辞める時はきっと自分自身の内的要因だろうと思う。所謂自滅タイプ。自分居なくていいわ、大丈夫じゃん、となったり、こんな作品なら自ジャンルに無い方がいい…と多分私は思ってしまう日が来るのだ。自らの力ではなくて人から与えられて始めた同人活動は、きっと続けるには自分の動機が弱すぎて自分自身によって終止符が打たれるだろう。でもその日が来るまでは、曲がりなりにも生み出す側に立ったからには、描き続けようと思う。描けるうちは。情熱がある今のうちは。