2020-09-25

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見たことが無い人へ

最初テレビシリーズ放送ときスルーしてた。それは主役のヴァイオレットちゃんの格好にある。

メイド服のような(のちに違うと理解するが)衣装で、丁寧語。忠誠的なキャラクター(これも大きな勘違い)。

そして「ドール」という単語

宣伝時点でオタク人形のような、そんなイメージを持っていた。

評判を聞き京アニとも知り(絵柄でピンとこなかった)実際見てみると、これが違ったのだ。

まず世界観ファンタジーだった。どこかにあるかもしれない国。

でも魔法もないし、宇宙人未来人、異世界人、超能力者も出てこない。

単に作りこまれた、イメージとしては中世ヨーロッパ世界舞台だ。

ドールというのも、文字が普及しきっていない世界タイプライターを打つ人を、自動手記人形と呼んだ…という設定のもとでの単語だった。

主人公元少女兵だ。この辺が本当にファンタジーなのだが、元ってところがポイントだ。今は、ただの郵便局の人。刺客も居ない。

ビジュアルハガレン並みの義手が出てくるのでこれで戦うのかと思いきや、タイプライターを打つだけだ。

話は1話完結で、入っていきやすい。もちろん、順にみていくと味わい深い主人公の成長が感じられる。

お涙頂戴ともいえる内容かもしれない。人の恋愛や、家族愛、生死がなにかを知り、戦地自分が何をしたか理解していく。

戦争孤児のような少女が人の感情の揺れを知っていく。

そして愛を知っていき、戦地死闘の中別れ、愛をくれていた「少佐」を思う。

ラブストーリーというと、シリーズ全体を通して言う言葉ではないかもしれない。愛の話だ。

テレビ版で、その話は綺麗に締まって満足感を得ることができるだろう。

しかし、その後の劇場版テレビシリーズではほんのわずかな短い時間しか見てこなかったのだと、衝撃を受けた。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版を持って完結する。

劇場版こそがこのタイトルにふさわしい。つまり映画を見ないとこの作品は語れない。

そんな映画になっている。このクオリティシリーズもの劇場版したこと自体が本当に希少だと感じているし、

今後この映画基準になるとすれば相当な覚悟を持って、アニメ映画を作らなくてはならなくなる…かもしれない。

たことが無い人、そしてテレビ版だけを見ていた人。もしくは劇場版初見になる人。

きっとこの映画あなたに何かを残すはずだと、確信している。

要するに、見なきゃ損ってことだ。

  • ブーゲンビリアってフランス人が発見した植物らしいよ https://anond.hatelabo.jp/20200922012924

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