2020-06-19

四半世紀童貞だったがオナホを買った

彼女はいくらかいものの、するべきことをせず四半世紀が過ぎた。

風俗にも縁がなく日がな過ごしていると、政府から10万円が入るという。

となれば国民として消費による貢献をしなければならない。しか物欲もあまりなく、では何を買おうかと考えたときに、オナホールを買おうと思った。

かつてインターネットでみた文章で、誰かがオナホールを「タクシーを初乗り運賃で利用するようなもの」と表現していた。

言い得て妙だと思う。オナホールリッチさとはそういうものなのだ

そしてわからないなりのリサーチの結果、オナホールと、ローションと、コンドーム通販で購入した。

配達ときに「書籍」という題目で届けられるという優しさに感謝しながら封を解くと、桃色のぷるぷるした円筒形の物体が出てきた。

オナホールの実物を見たのは初めてだったし、マンガでも道満晴明先生の「ぱら☆いぞ」で捨てオナホの話が出てきた時にしかたことがない。

でもそのフォルムには少しの愛嬌があって、雨の日に外でぴぃぴぃ泣いていたら拾ってしまうのもありえない話ではないような気がした。

そしてその夜、オナホールを使ってみた。

まず成人向け動画を見て勃起を促す。

勃起したところで、コンドームをつける。しかし、うまく入らない。

大きすぎるということはないはず(銭湯で、自分調べ)なので単に下手なだけだろう。童貞たる所以だ。女の子だったらイケメン彼氏が苦笑しながら「いいよ、自分がやるよ」なんて言ってくれるだろうに胸の内の女の子が浮かばれない。なんとかちんちんをゴムに押し込み、動画を再開して再点火。気持ちが高まったところでオナホールにローションを入れ、ちんちんを挿入する。

体験感覚がそこにあった。冷たくてプルプルしている。ストロークをすると確かに右手では与えられないたぐいの感覚ちんちんに伝わる。でもなんだろう?これはなんなんだ?と訝しむうちに射精してしまった。これは早漏というものだろうか。ちょっと感覚すぎてよくわからなかった。しかし、1発だけなら誤射かもしれない。すこし間隔をおいて2回戦へ突入した。

椅子に座っての1回戦とは違い、ホームであるベッドの上で2回戦を開始する。

同じく動画気持ちを高める。コンドームもさっきよりはうまく付けられた。これで脳内彼氏もにっこりだ。動画内で挿入が行われたタイミングを見計らい、こちらもオナホールに挿入する。少し見知った感覚ちんちんを包む。騎乗位が(見るのが)好きなので体位が変わるタイミングストロークを早くする。仰向けになりちんちんオナホールに突っ込んでいると擬似的な騎乗位が行われるよう、とはならなかった。ちんちんを奥に突っ込むのにオナホールでもけっこう大変なのに、人二人が協力してうまくいくものか(これはちんちんが短いからかもしれない)不安になり、動画の中の営みをなんだか尊敬の目で見てしまったりもした。しかして快感には逆らえず、あえなく達してしまった。しかし1回戦よりは気持ちよかった。特に終わったあとの引き抜きのストロークが良い。これは手では味わえない。

精液が入ったコンドームを処理しながら、なんともなしに気分が高揚した。未経験行為に一つ跡を残すのは気持ちいい。今後定期的にオナホールを使っていくことになるだろう。

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